香港映画界のビッグスター、ジャッキー・チェンさんが、「バトルクリーク・ブロー」(80年)でハリウッドに進出してから今年で30年を迎える。その節目となる年に出演したのがこの「ダブル・ミッション」(ブライアン・レバント監督)だ。
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ペンの輸入販売をしているボブ・ホウ(チェンさん)は、隣家のシングルマザー、ジリアン(アンバー・バレッタさん)と交際中。しかし、ジリアンの3人の子供たちは、ダサいボブが大嫌い。実はボブは中国から出向中のすご腕のCIAエージェント。そんなこととはつゆ知らず、ジリアンの息子がボブのパソコンをいじったことで、国際テロ組織から命を狙われるハメに!?
ジャッキーが演じるのは、007顔負け(?)のすご腕スパイ。国際テロ組織による計画に巻き込まれた隣家の子どもたちのピンチを救いながら、そのテロ計画を阻止するために奮闘する。
相変わらずサーカス並みのしなやかな動きを見せるジャッキーだが、年齢のせいか、はたまた郊外の一家庭を主な舞台としているせいか、ワルモノを撃退するための道具は電化製品やパイプイスといったこぢんまりとしたものが多く、また、そのサイズに合わせてかジャッキーのアクションもおとなしめ。とはいっても、今年56歳になるジャッキーは、そんじょそこらの同年代のオジさんよりは若くてイケているのだけれど。
共演は、「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」(09年)で、スーパー・アイドルのマイリー・サイラスさんの相手役を務めたルーカス・ティルさんや、マイリーさんの実父のビリー・レイ・サイラスさん。「スノー・ドッグ」(02年)や「ジングル・オール・ザ・ウェイ」(96年)などファミリームービーを得意とするレバント監督がメガホンをとっただけあって、子どもから大人まで安心して楽しめるスパイムービーに仕上がっている。19日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)、新宿ミラノ(東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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