女優の池脇千鶴さん(28)とフリーアナウンサーの松平定知さん(65)が25日、藤沢周平さん原作の時代劇映画「必死剣 鳥刺し」(平山秀幸監督)の試写会に登場。藤沢作品を「300回近く朗読している」という松平さんは、ヒロインを演じた池脇さんを「イメージにぴったり。目の演技がすてきだった」と大絶賛。興奮のあまり、試写前の観客を相手に物語の核心に触れるようなネタばれを連発し、観客からは苦笑が漏れた。
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映画は、東北の小藩・海坂藩の近習頭取・兼見三左エ門(豊川悦司さん)が、藩政に悪影響を及ぼしていた藩主・右京太夫(村上淳さん)の愛人を刺殺する。死を覚悟していた三左エ門だったが、意外にも許され、再び藩主のそば近くに使えることになった。天心独名流の剣豪である三左エ門は、持つ必勝の技「鳥刺し」を使って、藩主と対立する直心流の達人・帯屋隼人正(吉川晃司さん)を討てという秘命を受けることになり、隼人正との決着の日を控え、三左エ門は過酷な運命にほんろうされていく……という物語。池脇さんは、三左エ門の亡き妻のめいで、三左エ門をひそかに慕い、支える里尾を演じている。
池脇さんは、ネタばれを連発した松平さんに苦笑いしながら、「何を聞いても大満足できる映画です」とフォロー。「命を全うする男たちが素晴らしい」と見どころを話した。また、三左エ門を演じた豊川さんについて「本当に格好よくて、寡黙で実直な面があって、スタジオに入られるときは、三左エ門をまとっていた」と振り返っていた。映画は7月10日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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