BADBOYS：「若い人のパワー感じてもらえれば」　三浦貴大　細田よしひこ　鈴木勝吾に聞く

　コミックス計4000万部のマンガが原作の映画「BADBOYS」。主人公の野村豊役を演じた三浦貴大さん、豊の名を利用して「狂連合」を広島ナンバーワンのチームにしようとする石本千春役の細田よしひこさん、原作マンガでは主人公の桐木司を演じる鈴木勝吾さんら若手俳優に、映画にかける意気込みについて聞いた。

ウナギノボリ

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　−−映画の見どころを教えてください。

　三浦　広島を離れていた（私が演じる）野村豊という人物によって広島が変わっていく話です。（80～90年代の）原作マンガよりも現代の話になっています。今の若い人たちのパワーを感じてもらえればと思っています。

　細田　実は、映画の撮影に入るまで2年かかっているんです。最初は、（原作マンガ）と同じ司を主人公にして、チーム「極楽蝶」のトップに上っていく話だったんですが、そこから変わったんですよ。個人的には、広島に来て「ついに来たか」という感じでした。

　−−マンガでの主人公・司を演じる上で、鈴木さんが気にかけていることは？

　鈴木　司は司なので、台本が違うわけではなく、（映画では主役でなくても）人が変わるわけではありません。脚本の中での自分の役割は考えますけど、そこまで意識はしていないんです。

　−−映画の主人公は殺人犯という役ですね。

　三浦　自分の体験したことのない人を演じるので、難しいとは思います。自分が経験したときにどう思うか、それをうまく出せたらいいですね。

　−−映画を期待しているファンにメッセージをお願いします。

　三浦　豊の心の動くさまをうまく出していきたいと思っています。

　細田　原作マンガを読んだ人でも「石本ってどんな役だっけ？」というようなキャラクターで、マンガでは印象に残らないのです。でも映画では、みなさんの記憶に残るよう演じるつもりです。

　鈴木　映画は（原作マンガ）と世界観が違うので、違うものとしてみていただきたいですね。一方で、原作ファンも大切にして、満足させつつ、初めて見る人にも面白い……そういう作品にしたいですね。

　◇プロフィル

　三浦貴大（みうら・たかひろ）＝８５年生まれ。俳優の三浦友和さんと元歌手の山口百恵さんの次男で、映画「ＲＡＩＬＷＡＹＳ」で俳優デビュー。

　細田よしひこ＝８８年生まれ。映画「デトロイト・メタル・シティ」のアレキサンダー・ジャギ役などを演じる。テレビドラマや舞台などでも活躍している。

　鈴木勝吾（すずき・しょうご）＝８９年生まれ。「侍戦隊シンケンジャー」のシンケングリーン・谷千明役などを演じる。