まいける:初アフレコは関西弁で 監督が「見た目とのギャップ面白い」と台本を変更

「カラフル」の完成披露試写会に登場したまいける君
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「カラフル」の完成披露試写会に登場したまいける君

 フジテレビのクイズバラエティー番組「クイズ!ヘキサゴン2」で活躍する子役のまいける君(12)が、東京都内の中学校体育館で開かれた劇場版アニメ「カラフル」(原恵一監督)の完成披露試写会に登場し、観客の中学生約300人から盛んな歓声を浴びた。主人公を導く「プラプラ」を演じたまいける君は初のアフレコ体験について「関西弁にしていただいてとっても自然にやりやすかったです」と振り返った。原監督は「まいける君の持ち味はやっぱり、この見た目とギャップのある関西弁だと思ったんで、それが面白いと思って、急きょ標準語のせりふを関西風に読んでもらって、ときどき怒ったときに関西弁が出るって形にさせてもらいました」と台本を変更したことを明かした。

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 試写会は14日、東京都世田谷区の東京都市大付属等々力中学校の体育館であり、まいける君は宮崎あおいさんや南明奈さんら豪華キャストとともに登壇。「実は僕、今回アフレコというものを初めてさせていただいたんですけれども、絵に合わせて声を出すって難しいことなんだなあと、とても勉強になりました」と大人顔負けの口調であいさつ。観客の生徒たちは同世代のタレントの登場に、「かわいい!」と大きな声援を送っていた。

 また、07年の原監督作品「河童のクゥと夏休み」にも声優として参加した真役の冨澤風斗さんは「僕は実際に中学校2年生で(劇中で演じた)小林(真)君の一つ下だったんですが、声が高いので、声を低くするのが大変でした。僕は同級生に『ブス』とか言ったことないので、小林(真)君の気持ちになるのが大変でした」と苦労話を披露した。

 「カラフル」は、直木賞作家・森絵都さんのベストセラー小説が原作のアニメ作品。大きな過ちを犯して死亡し、天上界と下界の間でさまよう「ぼく」の魂に天使が現れ、下界で再挑戦するチャンスが与えられる。「ぼく」の魂は、いろいろなことに悩み自殺した中学3年の小林真の体に入って息を吹き返し、小林真として生きることになる。家庭に問題があり、成績は悪く内気で学校に友だちもいなかった真だったが、以前の真らしく振る舞わない「ぼく」に、周りの人間関係に変化が表れる……という物語。8月21日から全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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