「シックス・センス」(99年)、「ハプニング」(08年)など発表する作品ごとに違う世界観を見せてくれるM・ナイト・シャマラン監督の最新作「エアベンダー」が17日から全国で公開される。米エミー賞も受賞したことのある米国の人気アニメ「アバター 伝説の少年アン」を実写映画化した。
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火の国の反乱によって「気、水、火、土」……四つの王国のバランスが崩れてしまった世界。それぞれの王国には、気、水、火、土を操れる“ベンダー”がおり、その四つすべてを操れるものが“アバター”と呼ばれ、荒廃した世を救える最後の希望とされていた。水の王国の“ウォーターベンダー”の少女・カタラは、兄サカとの狩りの途中、気の国の“エアベンダー”のアンという少年を見つける。このアンこそが、みんなが求めるアバターだった……。
これまでスリラー作品が多かったシャマラン監督だが、今回は特撮を駆使したスペクタクル作品を手がけたことに、まず驚く。しかも映画の中には、太極拳をはじめ少林寺拳法などさまざまな中国武術が登場する。だがシャマラン監督本人は、マーシャルアーツ(格闘技)とアクション映画の大ファンらしく、念願のジャンルを手がけられたとあって、自由に楽しんで作ったことが、作品からうかがえる。
それぞれのベンダーたちが、水や火を操り死闘を繰り広げる。空気が舞い、火柱が立ち、水が踊る。それぞれの特性を生かした迫力の映像を作り出しているのは、ジョージ・ルーカス監督が率いる視覚効果プロダクションの「ILM」だ。
アバターになるべく選ばれた“エアベンダー”のアンを演じるのは、オーディションで見いだされた新星ノア・リンガーさん。全米テコンドー協会公認の黒帯保持者だけあり、劇中見せるマーシャルアーツは本物だ。そのアンの宿敵で火の国の王子ズーコを演じるのは、「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテルさん。彼もまた、テコンドーの黒帯保持者だ。さらに、「トワイライト」シリーズのイケメン俳優ジャクソン・ラスボーンさんが、アンの修行の旅に同行するサカにふんしている。
宮崎駿監督のファンであることを公言しているシャマラン監督。宮崎アニメの影響を探してみるのも一興かもしれない。17日より丸の内ルーブル(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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