「ゲゲゲの鬼太郎」で知られるマンガ家・水木しげるさんの妻・武良布枝(むら・ぬのえ)さんの自伝小説を原案にした映画「ゲゲゲの女房」(鈴木卓爾監督)のプレミア上映が21日、東京・京橋の「東京国立近代美術館フィルムセンター」で行われ、水木しげる夫妻を演じた吹石一恵さん、“クドカン”こと宮藤官九郎さんらが舞台あいさつを行った。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
映画「ゲゲゲの女房」は、吹石さん演じるヒロイン・飯田布美枝が、宮藤さん演じる水木しげるというペンネームの無名のマンガ家・村井茂と出会って結婚し、底なしの貧乏生活の中、命懸けでマンガに打ち込む夫を支えながら生きる姿を描く。松下奈緒さん主演でNHK朝の連続テレビ小説でドラマも放送され、原作も発行部数が40万部を突破している。ほかに、坂井真紀さん、村上淳さん、柄本佑さん、南果歩さんらも出演しており、水木作品のように日常に潜む妖怪を愉快に登場させたり、「墓場鬼太郎」や「悪魔くん」などの原画がアニメーションになる演出もあるという。
鈴木監督は「水木しげるさんと布枝さんは、この2人しかいない」と起用理由を説明。水木夫妻は見合い後5日で結婚したことから、吹石さんは「撮影前に必要以上に宮藤さんと会わないようにしました。初めて会った感じをフィルムに出したかった」と告白すると、宮藤さんは「結構会ってたつもりでいたんですけど、聞いてない」と苦笑。さらに、「試写の後、布枝さんが目をウルウルさせながら私の手を握ってくださって、『ありがとうございました。いろいろと思い出しました』と言っていただきました」と明かす吹石さんに、宮藤さんは「それも僕は聞いてないです」とまたも苦笑いだった。
宮藤さんも役作りのため水木さん本人と会ったといい、「もう88歳なのにすごく達者で、『映画っていうのはもうからないだろう?』ってなぜか何回も言ってましたね。何でお金のことをそんなに言うのか不思議でしたけど、それもちょっと参考にさせていただきました。お金に厳しいってところを……」と笑わせた。また、「実在する方を演じるのはまずないので、水木さんとお会いして、ぼくがやるしげるさんが、何年もたってこうなるんだな、と思ってやりました。娘さんからも『父は肩の力が入ってない人ですから』と言われて、すごく楽になりました」と振り返っていた。
この日の舞台あいさつは、同会場で開催中の「ぴあフィルムフェスティバル」の一環。映画「ゲゲゲの女房」は11月、ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)、新宿武蔵野館(東京都新宿区)など全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)
ジェイソン・ステイサムさん主演で、太古に絶滅したはずの巨大ザメの脅威を描くパニックアクション映画「MEG ザ・モンスターズ2」(ベン・ウィートリー監督)が、5月18日午後8時から…
ゲームやアニメなどが人気の「ウマ娘 プリティーダービー」の初となる劇場版アニメ「劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』」(山本健監督、5月24日公開)と、映画「ゴジラ …
俳優の高橋一生さんと飯豊まりえが5月16日に結婚を発表したことを受け、2人が共演した映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023年)の公式X(旧ツイッター)が反応。