名探偵コナン
R162「風の女神・萩原千速(前編)(デジタルリマスター)」
2月7日(土)放送分
1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦め作品を紹介する「はじめの1巻」。今回は、「無限の住人」の沙村広明さんが「good!アフタヌーン」(講談社)で連載している「ハルシオン・ランチ」(500円)です。
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部下に2000万円を持ち逃げされ、経営していた会社がつぶれてホームレスとなった化野元(あだしのげん)の前に、美少女ヒヨスが現れた。彼女の正体は宇宙から来た謎の生命体で、はしを使ってリヤカーや人間まで何でも食べてしまうのだった。「人間は食べたらダメ」という元の説得でヒヨスがはきだした“人間”は、リヤカーと魚がまざったような合成生物になっていた……というコメディーだ。
常識とか倫理観とかを爽快(そうかい)に吹っ飛ばすギャグマンガ! それが「ハルシオン・ランチ」です。キャラクターたちのやり取りはもちろん爆笑、さらには各コマの隅々にまで配置された小ネタでさらなる笑いを誘いまくります。もちろん、キャラもサイコーです。天然ボケで何でも食べちゃうチョイロリ美少女、一見雑だけど実は可愛いヤンキー娘、思いっきりクールだけどなぜか好きになっちゃう金髪女性、無駄に渋いオッサンなど各種取りそろえて読者を迎え撃ちます。あと、実はSFです。まったりオート系SFを標榜(ひょうぼう)しております。ヒロインは宇宙から来た存在だったり!
おかげさまで「ハルシオン・ランチ」は、今年の「NEXTブレイク漫画ランキング」で総合3位、キャラ部門ではなんと1位をいただきました! 3000店もの書店さんが参加するこのランキングで好評をいただき、本当にうれしく思っています。作品はこれから、まさかの展開が次々と起こったりします(潜水艦登場とか)。ですが、沙村さんはこれからも“高いギャグ密度”と“フェティシズムあふれる描写”は保ち続けると明言されていたので、ご期待をいただければ幸いです。
沙村さんといえば長期連載の「無限の住人」が人気ですが、その他に今まで発表された短編集も抜群に面白いんです。それらの短編にも多く見られたコメディー要素がこの作品で爆発しています。達者な絵柄に小ネタの応酬というアンバランスさが醸し出す、シュールな雰囲気が絶妙です。特にサブカル作品好きの方なら小ネタの元ネタを知らなくても間違いなくツボにハマると思いますよ。可愛いヒヨスの「もちゅもちゅ」や「日暮里」が癖になってしまいますね。いい意味で、なんて変なマンガ!
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