綾瀬はるか:超天然!大阪城を「神社だ!」 映画「プリンセス トヨトミ」撮影スタート

大阪府庁で「プリンセス トヨトミ」の撮影をする(左から)綾瀬はるかさん、(立て看板)、堤真一さん、岡田将生さん
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大阪府庁で「プリンセス トヨトミ」の撮影をする(左から)綾瀬はるかさん、(立て看板)、堤真一さん、岡田将生さん

 「鴨川ホルモー」などで知られる万城目学さんのベストセラー小説の映画化「プリンセス トヨトミ」(鈴木雅之監督)が、このほど舞台となる大阪府の全面協力で撮影がスタートした。主演の堤真一さん(46)、共演の綾瀬はるかさん(25)、岡田将生さん(20)ら豪華キャストが1日、大阪府庁(大阪市中央区)での撮影現場で取材に応じた。

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 この日は、会計検査院調査官を演じる3人が府庁に到着し、調査を始めるというシーンを撮影。3人は大勢の職員(エキストラ100人)に対して自己紹介をし、提出すべき書類の説明を行い、職員たちがあわてながら資料を集めるという、映画の冒頭の場面を演じた。撮影が行われた府庁内の大会議室は、松田優作さんの遺作となった傑作「ブラック・レイン」(89年、リドリー・スコット監督)で使われて以来、2度目の撮影となった。

 橋下徹・大阪府知事は「僕も原作を読みましたが、府庁をはじめ、大阪城、そして空堀商店街など大阪の都市(まち)の魅力がいっぱいつまった壮大なドラマです。今日、府庁での撮影がスタートしますが、皆さんの熱演で、万城目さんの原作の持つ大阪に対する愛情あふれるストーリーを、そして大阪の都市(まち)の魅力を日本全国に、そして世界中に伝えていただけることを心から期待しています。必要があれば、府庁の幹部を出演させますよ」と全面協力を約束した。

 堤さんは「作品は不思議な話で、大阪の人が大阪のことが大好きだという思いが強く出ているけれども、大阪以外の人でも見たら大阪を好きになれる作品にしたいです。綾瀬さんは超天然、岡田さんは彼の父親と(堤さん自身が)同じくらいの年齢で、こんな息子がいたら自慢できるけど、自分は結婚すらしていないし(笑い)。作品は親子の間の秘密を描いた内容ですが、自分の秘密は言えません。ただ、綾瀬さんは、大阪城をお寺だと思っていたらしく、指摘をしたら『あ、神社だ!』と言っていました(笑い)」とエピソードを明かし、報道陣を沸かせていた。

 またセットについて、堤さんは「今日のように大阪府庁のような建物で撮影させていただくと、セットと違って建物が空気感を出してくれて力をもらえます。ぜひ残してほしい建物です。こんな場所で撮影できると思っていなかったので幸せだし、光栄に思います。知事がエキストラ参加を希望されているそうですが、エキストラは時間もかかるし、こちらも緊張するので、遠くから見守っていただけたら!」と話した。 

 綾瀬さんは「空堀商店街に行ってみて、人が多くて、服装も派手で大阪だ!と感じました。堤さんはノリのいい大阪のお兄ちゃん、岡田さんは、いい人!(笑い)。役どころは、性格は抜けていますが、ちょっとした行動でミラクルなことを巻き起こす調査員。歴史的な面から見ても妄想できるところがたくさんあって夢がある映画です」とアピールした。また、岡田さんは「大阪はにぎやかで温かい印象です。周りの人が普通に話しかけてきてくれました。堤さんはお父さんみたいで楽しませてくれ、やりやすくて感謝しています。綾瀬さんは天然で不思議な人。自分の役柄的にはお話しできないことも多いんですが、先輩たちの足を引っ張らないように頑張ります! 作品はおとぎ話のような話。知事のお陰で大阪で撮影ができているし、大阪府庁も撮影で来られるとは思っていなかったのでうれしいです」と話している。

 また、和久井映見さん、中井貴一さん、沢木ルカさん、森永悠希さんら共演陣も発表になった。原作は09年3月に発表された小説で、国家予算が正しく使われているかを調査する会計検査院の精鋭3人が、大坂夏の陣で断絶したはずの豊臣家の末裔(まつえい)が生きていたという400年間守られてきた秘密を知ってしまう。大阪が「大阪国」として独立しているという秘密を知った調査官と、秘密を守り続けてきた大阪国に事件が起き、大阪の全機能が停止する……という物語。映画は11年初夏に全国東宝系で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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