アイドルグループ「AKB48」の大島優子さんが、6月の「第2回選抜総選挙」で首位となり、「センター」を獲得して初のCMがグミ入りソフトキャンディー「ぷっちょ」（UHA味覚糖）に決まった。センターとしての自覚や9月に行われる“大ジャンケン大会”について話を聞いた。（毎日新聞デジタル）

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　CMは、「AKB48」が8月18日に発売予定の新曲「ヘビーローテーション」を起用し、同曲を歌って踊る「AKB48」のメンバーがぷっちょを食べるとぷっちょに変身してしまい、メンバーに似せたキャラクター“AKB48ちょ”が誕生するという内容。大島さんのほか、「第2回選抜総選挙」で上位12人となった前田敦子さん、篠田麻里子さん、板野友美さん、渡辺麻友さん、高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、柏木由紀さん、宮澤佐江さん、松井珠理奈さん、松井玲奈さん、河西智美さんが出演している。

　“センター”となって初めてのCMに大島さんは「うれしいですね」と喜びを隠さない。総選挙後にCM出演の話を聞いたといい、「AKB48のみんなでやってるときにCMで自分の顔が映ったことってそんなにないんで、CMを見てて『映ってる！』と思って感激しました。映ってるってことがうれしかったです」と笑顔を見せた。

　CM曲「ヘビーローテーション」は大島さんが初めてセンターに立った楽曲で、「着うた」の週間ランキング（7月28日～8月3日集計）で1位を獲得。大島さんは「今まで（着うたでの1位は）なかったんです。一人が何回もとってても1位にはならないし、（AKB48が）広まっていったからこそダウンロードしてくれる人が増えたってことだと思うから、ファンの人が増えたのかなってすごく思います」とうれしそうだ。

　セクシーなランジェリー姿のCDジャケットは写真家の蜷川実花さんが撮影。蜷川さんはプロモーションビデオの監督も務めた。蜷川さんとの仕事は2回目という大島さんは「ロックアンドキュートがテーマ。女性から好かれて、男性も絶対好きであるっていうのがポイント。ランジェリーを着ているんだけど、セットも可愛いから女の子があこがれるような（感じ）。そしてやっぱりランジェリーというと男性はドキッとすると思う」と自信をのぞかせる。下着姿に抵抗はなかったかと聞くと「ないですね」ときっぱり。「最初にセットを見せてもらったんです。そのときに可愛くて興奮して舞い上がって、そのあとにランジェリーを見たので。蜷川実花さんの演出だったらしいです。最初にセットを見せておけば、みんな（ランジェリーに）抵抗なくやるだろうっていう感じで。まんまとはめられましたね」という。

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　世間の注目を集めるようになった今の状況を、大島さんは「AKB48が何かやるごとにニュースに取り上げてくださったり、雑誌にいろいろ取り上げてくださったりすることって、本当にうれしいかぎりです」とコメント。「女の子のファンが増えました。この前も（女性ファッション誌）『ポップティーン』のイベントに出させていただいて、ほとんど女の子しかいなくて、『キャー！』ってすごい言ってくれた」とうれしそうに話し、「去年、私は出ていないんですけど（同じイベントで登場しても）シーンって感じだったらしいんですよ。（そのときは）AKB48って知られてないって感じだったんで、『変わったね』ってみんなで話をしていて。受け入れられてるなあと思いました」と語る。

　ファンとのあり方については「私たちは、ずっと『会いに行けるアイドル』をコンセプトにやっているので、そういう親近感はなくしたくない。代々木（国立代々木競技場第一体育館）や海外でコンサートをやったりしても、ファンの方は握手会でいつも通りに接してくれてる。前からいるファンの方も変わらず応援してくれていたりするので、応援してくれる方が増えたとしてもいつまでも変わりたくないなと思います」と決意を新たにしているようだ。

　「選抜総選挙」で1位になって変わったことを聞くと「やっぱり周りが変わりましたね。（自分を）AKB48の“顔”って思ってくれる方もいらっしゃいますし、今までは私のことを知らなかった方も（1位になった）そのことで知ってくれた方もたくさんいたと思う。知ってくれる人が増えるって言うのはすごいことですよね。どの現場に行ってもAKB48として、その顔としてやらなくちゃいけないなという意識をすごく持っていますし、持つようになりました」とコメント。メンバーの対応については「変わらないですね」と答えた。

　ほかに「AKB48」で話題になるのは、メンバーの“恋愛禁止”についてだが、大島さんは「ここ最近、なんとなく暗黙のルールというか、徐々にそういうふうに決まっていって、今は本当に恋愛禁止という形に（なった）」と経緯を明かした。嫌ではないかと聞くと「みんな出会いがないんで」と笑い、「でもみんなそれぞれあこがれの人はいると思います。芸能人にしろ、アーティストにしろ」と明かした。

　「AKB48」は9月21日に武道館で大ジャンケン大会を開き、新たな選抜メンバーを決める。そのことについて大島さんは「楽しみです。お祭りというか一つのイベントとしてやって、みんなで盛り上がったらいいな、楽しめたらいいなと思います」と明るい。じゃんけんの特訓などは「してないです」と笑い、「いまどうこうという問題じゃなく、そのときに楽しんで、そのときの運っていうか勘に任せます。インスピレーションで『これ！』みたいな」と語り、「自信は半分半分ですよね。分かんないです」と笑顔を見せていた。じゃんけんに強いメンバーを聞くと「じゃんけんなんてめったにしないから分かんないですね」と笑っていた。

＜プロフィル＞

おおしま・ゆうこ。88年10月17日生まれ。栃木県出身。子役として芸能活動をスタートし、06年から「AKB48」の「チームK」メンバー。現在、同グループのメンバー7人で構成するユニット「チームドラゴン from AKB48」のメンバーでもある。09年に行われた「第1回選抜総選挙」で2位、「第2回選抜総選挙」で前回1位の前田敦子さんを約600票差で破り、1位を獲得した。グループとして07年と09年にNHK紅白歌合戦に出場。テレビドラマ、映画などにも出演している。