30歳の保健体育：アニメ化決定　累計30万部のハウツー本、非モテ男子の強い味方

　奥手な草食系男子をターゲットにした恋愛本「30歳の保健体育」のアニメ化が決定した。3作で累計30万部を発行した異例のハウツー本とは……。

ウナギノボリ

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　同シリーズは、見た目は美少女の男の子“オトコの娘（こ）”をテーマにした季刊誌「わぁい！」の土方敏良編集長が企画、化粧の方法などを書いた女装のハウツー本「オンナノコになりたい！」を手がけた三葉（みつば）さん著、「わぁい！」でマンガ「ひみつの悪魔ちゃん」を連載しているゑむさんがカバーイラストとマンガを担当。女性の心と体について解説した第1作、恋愛指南書の第2作「恋のはじまり編」、恋愛の成功率を高める第3作「恋の努力編」を発行している。

　内容は、女性との基本的な会話から告白の方法、その先にある性の問題まで教科書のように掘り下げたもので、各章の冒頭では、「愛の女神クピド」と非モテ男子が登場するゑむさんの短編マンガでテーマを紹介。各項目1～2ページで、みやはらみみかきさんの可愛いイラストとともにポイントを解説している。

　土方編集長は「大人になると女性や恋愛について聞きづらいことも多くなる。私がほしいと思った」と企画したが、社内では理解は得られず、何度も頓挫しながら出版にこぎ着けたものの、初版は約5000部。だが、発売後1日で売り切れ、増刷の1万部も数日で完売。第1作は、10万部以上を発行するヒットとなった。

　第2作の「恋のはじまり編」では、「行動なしにチャンスなし」「女性と知り合う前に男友達を増やそう」などと女性に対する考え方から、習い事や合コンなどの具体的な出会いの場でのきっかけのつかみ方を紹介。デートや告白のポイント、ケンカの仲直りの仕方に浮気の対策まで細かく説明している。

　第3弾「恋の努力編」では、身だしなみの注意点やトレーニングなどでの体作り、体形別のファッションのポイントなどを紹介。さらに、食事のマナーや酒席でのふるまい方、会話の内容や目線、表情などまで丁寧に指南している。

　まさに非モテ男子の強い味方といえる「30歳の保健体育」。どんなアニメになるのか。詳細は、一迅社のホームページで随時発表される。（毎日新聞デジタル）