MD松尾のヒット解析:「なりきりダンジョンX」がトップ 「ACE R」に注目

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが2~15日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 ◇前回(2~15日)の結果

 「ドラゴンクエスト9」(DS、スクウェア・エニックス)、「モンスターハンター3」(Wii、カプコン)といったビッグタイトルがあった昨年に比べると、今年のお盆休みはやや寂しいものになりました。トップは予想通り新作の「テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX」(PSP、バンダイナムコゲームス)。シリーズのファンを中心としたユーザーが多く、売り上げの方も想定通りでした。2位は「戦国BASARA3」(PS3、カプコン)。発売から3週間経過しましたが、売り上げが止まりません。強力なライバルがいないこの時期に発売した作戦勝ちともいえそうです。3位はパーティーゲームの「Wiiパーティ」(Wii、任天堂)で、お盆休みとなった9~15日の週では、本数が倍増するなど、さすがの強さをみせました。また、10位の「テトリス パーティープレミアム」(DS、ハドソン)は、2週連続で好成績を記録しており、ロングセラーとして今後も期待できそうです。

 ◇今週の動き

 「機動戦士Zガンダム」など人気アニメのロボットたちが登場する「アナザーセンチュリーズエピソード(ACE) R」(PS3、バンダイナムコゲームス)がトップでしょう。予約も集まっており、PS3市場の盛り上がりをうかがわせます。お盆休みに、題材となったアニメをレンタルしたというユーザーも多いはずで、大いに期待できそう。他にビッグタイトルもないため、「Wiiパーティ」、「戦国BASARA3」といった発売済みの作品が上位にとどまりそうです。

 ◇ランキングは次の通り(2~15日・TSUTAYA調べ)

1位 テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX(PSP)

2位 戦国BASARA3(PS3)

3位 Wiiパーティ(Wii)

4位 初音ミク プロジェクト ディーヴァ セカンド(PSP)

5位 ファイアーエムブレム新・紋章の謎(DS)

6位 実況パワフルプロ野球2010(PS3)

7位 実況パワフルプロ野球2010(PSP)

8位 戦国BASARA3(Wii)

9位 Jリーグウイニングイレブン2010 クラブチャンピオンシップ(PS2)

10位 テトリス パーティープレミアム(DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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