マンガ質問状:「ハガネの女」 秋ごろ“復帰” モンスター親子に対抗する鉄の女教師

深谷かほるさんのマンガ「ハガネの女」(集英社)7巻の表紙
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深谷かほるさんのマンガ「ハガネの女」(集英社)7巻の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、テレビ朝日系でドラマ化もされた深谷かほるさんのマンガ「ハガネの女」(集英社)です。YOU編集部の藤澤文彦さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 次々と担任が辞めていく問題クラス、4年さくら組の新担任になった芳賀稲子、通称・“ハガネ”。ひと筋縄ではいかない、クセモノぞろいのモンスターキッズ&モンスターペアレントたちが起こす問題に立ち向かう教師ハガネの姿を描く物語です。

 35歳独身でプライベートでは結婚もちょっと意識しつつ、熱血だけでは通用しないリアルな教育現場の問題に体を張って挑んでいくハガネの活躍と問題を起こしながらも成長していく生徒たちを楽しんでいただければと思います。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 打ち合わせをしている中で、深谷先生が語られるお子さんの学校での数々のエピソードがあまりにも面白く、そのネタでマンガができるのではないか……と話し合ったのがきっかけだったと思います。学校のリアルな現状−−生徒だけでなく、先生が置かれている状況がどうなっているのか……知らない人間には衝撃の連続。その現場を実際に間近で見てきた深谷先生だからこそ可能な切り口でマンガを描いていただきました。

 −−作品を担当するうえでうれしいこと、逆に大変なことは?

 この春のテレビドラマ化でより多くの方に手に取っていただけたことがうれしかったです。やはり良い作品を一人でも多くの方に読んでいただくというのが僕たちの本望ですので。

 大変なのは、教育現場で起きていることは決して楽しいことばかりではないので、重くつらい内容の時は打ち合わせも含めこちらも気が重くなってしまうことです。もちろんハガネ先生がどうにかしてくれますが……。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 この春、担任していた6年生の生徒たちの卒業を機に教師を辞めて学童保育施設の手伝いを始めたハガネですが、秋ごろから再び教師として教育現場に復帰しそうです! 詳細は決まり次第、連載誌「YOU」にて発表しますので、お楽しみに!! それから、それに先行して9月1日発売の「YOU」18号には「ハガネの女 番外編」が掲載されますので、そちらもよろしくお願いします!

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