米ラスベガスで23日(米国時間)に開かれた「ミス・ユニバース」世界大会に出場した日本代表の板井麻衣子さん(26)が26日、インタビューに応じ、「すっきりしています。大会でトップ15に残れなかったという悔しさはありますけど、それまでの(現地入りしてからの)2週間や、日本代表になってからの期間が大事だったと思えるので、一つ区切りがついて爽快(そうかい)です」と心境を話した。
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「ミス・ユニバース」は、世界80カ国以上の代表が参加し、女性の内面や外見などトータルな美しさを競い、“世界一の美女”を決定するコンテストで、52年に米ロングビーチで始まった。日本代表は、07年に森理世さんが世界大会で優勝、06年に知花くららさんが世界大会2位、08年に美馬寛子さんがトップ15入りしている。今年は83カ国が参加。1位はメキシコ代表、2位はジャマイカ代表、3位はオーストラリア代表で、板井さんは15位以内に入れなかった。
板井さんは今月7日(米国時間)に現地入りし、約2週間にわたって他国の代表とホテルで共同生活を送りながら、写真撮影やイベント出席などを行った。ポルトガル語が話せる板井さんはアンゴラの代表と同部屋で、安全のためホテルのフロアから出ることはできず、プライベートな時間は全くなく、早朝から深夜までスケジュールをこなし、毎日の睡眠時間は「4~5時間だった」という。板井さんは「各国の女の子たちが世界中から集まってきて、生活を共にするのは、何よりも楽しかった」と目を輝かせた。各国代表は18~26歳の女性で「(話の内容は)日本の子と全然変わりません。家族のこと、ボーイフレンドのこと。私の国ではこうだけれど、そっちではどう?っていう普通の会話をした」とほほ笑んでいた。
2位になったジャマイカ代表とは「仲のいい友達だった。終わってから『おめでとう!』と言ってハグした。彼女は頭がよくて、言葉や体での表現の仕方がすてきだと思える子だった。すごく魅力的だった」と評し、5位以内に入った代表については「どの子にも共通してると思うのは、その子がいて、歩いて、話していることが、全部ハッピーなオーラにつながっている。ミス・ユニバースになると1年間、世界中を回ってエイズに感染している子どもたちと生活したりする。自分が元から持っているオーラで、そこにいる人たちに幸せな感覚をもたらすことができるのは、絶対的な条件だと思う」と話した。
世界大会には板井さんの家族も応援に駆けつけ、「横断幕を持って応援してくれてた」という。「観客は、みんなが自分の国の名前を叫んでいて、スポーツ観戦よりも激しい感じ」と振り返り、すっかり世界大会を楽しんだ様子の板井さんだったが「体力的には限界にきていたので、ちょっと休めるかなと思ったりします」といい、帰国してから何をしたかと尋ねると「寝ました」と笑顔で答えた。(毎日新聞デジタル)