椎名桔平:「やっと見いだされた」初の三枚目役喜ぶ 深田恭子に振り回され“心全開”

「恋愛戯曲~私と恋におちてください。」のヒット祈願イベントに登場した椎名桔平さん
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「恋愛戯曲~私と恋におちてください。」のヒット祈願イベントに登場した椎名桔平さん

 9月25日公開の映画「恋愛戯曲~私と恋におちてください。」(鴻上尚志監督)で自身初となるコミカルな演技を披露する椎名桔平さんは、26日、東京大神宮(東京都千代田区)で行われたヒット祈願イベントで、「誰かが見いだしてくれるかなと思っていた。やっと監督に見いだされた」と初の三枚目役を素直に喜んだ。「コメディーの要素が満載で、そこにのっかっていくのが楽しい。閉ざしていた心がオープンになるような開放感です」と晴れ晴れとした表情で語った。

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 映画は、恋をしないと仕事ができない人気脚本家・谷山真由美(深田恭子さん)に脚本を書かせるため、さえない制作プロデューサー・向井(椎名さん)がテレビ局から谷山の元に送り込まれる。「お願いですから原稿書いてください。何でもしますから」という向井に「じゃあ、私と恋に落ちて!」と迫り、2人の強制恋愛が始まるというストーリー。

 鴻上監督は「20代の“小娘”に翻弄(ほんろう)されるイメージのない、一番翻弄(ほんろう)されがいのある人」と椎名さんに白羽の矢を立てた理由を語ると、椎名さんは「二十数年、コメディーの要素をみせない俳優をやっていてよかった」と笑いながらも、「シリアスな役が多いといいますが、そうなんですかね?」と自覚はない様子だった。

 「監督からはアドバイスとして、『一生懸命深田さんに仕えなさい』と言われました」という椎名さんは「まっすぐ一本の線に向かってやるのは、すがすがしかったです」と撮影を振り返った。また、深田さんの演技には「大人の女性という感じがして、映画にぴったり」「相手が幼いと振り回されにくい。深田さんにはちゃんと振り回していただきました(笑い)」と絶賛。深田さんも「向井さん(椎名さんの役名)が『先生、先生』と慕ってくれるので、それによってまた強くなれる。椎名さんのおかげで谷山ができた」と感謝していた。

 鴻上監督は「恋愛と仕事の両立の秘訣(ひけつ)なんて存在しない。映画で悩んでいる人たちを見てもらって、自分の頑張りを慰めてもらえればと思います」とPRした。映画は9月25日からヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)、シネセゾン渋谷(同渋谷区)、新宿武蔵野館(同新宿区)ほか全国でロードショー。(毎日新聞デジタル)

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