注目映画紹介:「ルー=ガルー」近未来の監視社会で起こる連続少女殺人事件 京極夏彦原作

28日公開される劇場版アニメ「ルー=ガルー」(C)京極夏彦/ルー=ガルー製作委員会
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28日公開される劇場版アニメ「ルー=ガルー」(C)京極夏彦/ルー=ガルー製作委員会

 京極夏彦さんのSF小説「ルー=ガルー 忌避すべき狼」を原作とした劇場版アニメ「ルー=ガルー」(藤咲淳一監督)が28日、全国で公開される。

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 舞台は近未来。子供たちはモニタと呼ばれる情報端末に依存し、モニタ(監視)されることによって守られていた。食料はすべて人工のものに変わり、人々は極力物理的接触(リアルコンタクト)を避け、他者とのコミュニケーションも希薄になっていた。そんな「守られた」平和な世界で突如、連続少女殺人事件が発生する。事件に巻き込まれた4人の少女たちの、モニタ越しではない、リアルな触れ合いから生まれた感情は、物語をどこへ導くのか……。

 アニメ「BLOOD+」の藤咲監督に、箸井地図さんのキャラクター原案で、「スカイ・クロラ」などの「プロダクションI.G」によって製作された。原作の小説は、京極さんがインターネットや雑誌を通じて読者からアイデアを募集する形で書き進めたという実験的な作品だ。

 主題歌「Midnight Television」を歌うのは、4人組ガールズバンド「SCANDAL(スキャンダル)」。その他エンディング曲、挿入歌も手がけている。また、4人は劇中に「伝説のバンド」としてCGで登場、声優にも挑戦している。(毎日新聞デジタル) 

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