MD松尾のヒット解析:「ワンピース」大ヒットで品切れ 「ポケモン」予約過去最高

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが6~12日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 ◇先週(6~12日)の結果

 人気マンガ原作の「ワンピース グランドバトル」(DS、バンダイナムコゲームス)がトップを獲得しました。売れるのは予想していましたが、発売直前の予約がすさまじかったこともあり、予想をはるかに超える勢いで、売り切れが相次ぎました。小学生が中心かと思っていた購買層は、意外に20代後半~30代前半が多く、マンガやアニメの好調で幅広いユーザーを取り込めていることが分かります。ひょっとすると年末までロングセラーしてくれるかもしれませんね。TSUTAYAで注目していたカードゲーム「戦国絵札遊戯 不如帰 大乱」(PSP、アイレムソフトウェアエンジニアリング)は8位と健闘。前作のころに比べて市場全体が盛り上がっており、売り場でプッシュしている店舗を中心に好調な売り上げを記録しています。また、人気ゲーム「モンスターハンター」のスピンオフ作品「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村」(PSP、カプコン)の好調を受けて、12月発売の「モンスターハンターポータブル 3rd」(同)の予約が急増。今後の動向にも注目です。

 ◇今週の動き

 今週はなんといっても人気シリーズの最新作「ポケットモンスターブラック・ホワイト」(DS、ポケモン)です。予約数も過去最高で、発売日も3連休の初日とあって大ヒット間違いなし。早い時期に売り切れることもほぼ確実ですので、遊びたい方は今からでも予約できるお店を探すことをお勧めします。予約は、「ブラック」の方が若干多い印象です。その他の新作では、「ポケモン」とユーザー層がバッティングしないロボットシューティングの「フロントミッション エボルヴ」(PS3・Xbox360・PC、スクウェア・エニックス)や一人称視点シューティング(FPS)の「ヘイロー リーチ」(Xbox360、マイクロソフト)あたりの人気が高そうです。

 ◇ランキングは次の通り(6~12日・TSUTAYA調べ)

1位 ワンピース グランドバトル(DS)

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2位 モンハン日記 ぽかぽかアイルー村(PSP)

3位 Wiiパーティ(Wii)

4位 エースコンバットX2 ジョイントアサルト(PSP)

5位 メトロイド アザーエム(Wii)

6位 コールオブデューティ モダンウォーフェア2(PS3)

7位 ブリーチ ヒート・ザ・ソウル7(PSP)

8位 戦国絵札遊戯 不如帰 大乱(PSP)

9位 モンスターハンターポータブル 2nd G(PSP)

10位 UFC アンディスピューテッド 2010(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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