俳優の三浦春馬さん（20）と多部未華子さん（21）が15日、主演映画「君に届け」（熊澤尚人監督）の完成披露試写会の舞台あいさつに出席した。2万4000人の応募の中から抽選で選ばれた約1800人の観客はほとんどが女性で、三浦さんが登場すると、「ギャー！」と絶叫、一挙手一投足に悲鳴のような歓声を上げていた。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　「君に届け」は、椎名軽穂さんが「別冊マーガレット」（集英社）で05年から連載したマンガが原作。長い黒髪に青白い肌で「貞子」と呼ばれている黒沼爽子（さわこ）が、クラスの人気者の風早翔太や仲間たちとの友情や恋を通じて心を開いていくという青春ストーリーで、コミックス累計発行部数は1200万部を突破。09年10月からは日本テレビ系でアニメも放送された。映画は、多部さんが爽子、三浦さんが翔太を演じる。

　舞台あいさつでは、4人組バンド「flumpool」が登場し、主題歌「君に届け」（29日発売）をライブで披露。多部さんは「力強くて爽子ちゃんを後押ししてる曲。生で聴いて胸がいっぱい」と声を震わせ、三浦さんは「サビを聴くと駆け出したくなる。すごくいい曲」と絶賛していた。また、司会者に好みの女性のタイプを聞かれた三浦さんは「黒髪でロング（ヘアー）で……。（劇中の）爽子ちゃんみたいな子」と話し、多部さんは「知識豊富な方……」と恥ずかしそうに答えた。

　映画の公式サイトでは、映画にちなんで誰かに“届けたい思い”（メッセージ）を募集する「届け！思い」キャンペーンを実施。1万7000件以上の応募があり、多部さんと三浦さんが「応援したい」と思うメッセージを読み上げた。舞台あいさつには千鶴役の蓮佛美沙子さん（19）、梅役の桐谷美玲さん（20）、夏菜さん（21）、青山ハルさん（23）、熊澤監督も登場した。映画は25日から全国ロードショー。（毎日新聞デジタル）