木村カエラ:パペットアニメ「チェブラーシカ」の主題歌に決定 「やりたい」と即決

パペットアニメ映画「チェブラーシカ」の主題歌を担当する木村カエラさん
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パペットアニメ映画「チェブラーシカ」の主題歌を担当する木村カエラさん

 6月に瑛太さんとの結婚を発表し、11月に出産をひかえる歌手の木村カエラさんが、12月18日に公開されるロシア生まれのパペットアニメ映画「チェブラーシカ」の主題歌を担当することが28日、明らかになった。主題歌は木村さんの新曲「orange」(コロムビアミュージックエンタテインメント)を起用。チェブラーシカのキーホルダーを買ったこともあり、大ファンだという木村さんは、4月に主題歌の依頼があると「大好きなキャラクターだったので『やりたい!』と即決しました」と話し、実際に映画を見た上で「小さなお子さんやお母さんや家族で見る人も多いんじゃないかなと思い、小さなお子さんでも分かりやすい言葉や耳に残る繰り返しの音をサビ部分に入れられたらなということを意識して作詞をしました」と工夫をこらしたという。

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 「チェブラーシカ」は、現代のロシアで最も有名な児童文学作家エドゥアルド・ウスペンスキーさんの原作を基に、「ミトン」(67年)など人形アニメーションの世界的名作を生みだした巨匠ロマン・カチャーノフ監督が映像化したパペットアニメ。ロシアでは69年の公開以降、愛くるしいキャラクターで爆発的な人気を呼び、04年アテネオリンピックからはロシア選手団のマスコットキャラクターとして起用されるほど、国民的人気で愛されている。日本国内でも01年の公開から話題となり、ファンが多い。

 今回の映画は「チェブラーシカ」の魅力にほれ込んだ日本人スタッフの手により、旧作のリメークである第1話と、サーカスにあこがれる少女マーシャというオリジナルキャラクターとチェブラーシカの交流を描いた第2話、第3話が作られた。パペットアニメ「チェブラーシカ」の新作が発表されるのは、実に27年ぶりで、原作者らオリジナル版のロシアスタッフもそのクオリティーの高さを絶賛しているという。

 主人公は、オレンジの木箱に入っていた、茶色くて、耳が大きくて、しっぽは短い不思議ないきもの。倒れてばかりなので「チェブラーシカ(バッタリ倒れ屋さん)」と名づけられる。ひとりぼっちのワニ、ゲーナと友だちになったチェブラーシカはたくさんの仲間との出会いの中でさまざまな冒険を繰り広げる。

 木村さんは「映画を見て、『チェブラーシカ』の物語の中には、かわいらしさだけでなくていろんな意味が入っていることに気が付きました。主人公の謎の生きもの、チェブラーシカと登場するキャラクターがみんな一人ぼっちだったり、チェブラーシカがオレンジの箱に入ってやって来たり……。どこか寂しげな世界観が私の中でとても引っ掛かりがあって、時間をかけて詞を考えました」と話した。8月31日に主題歌のレコーディングを終え、映画のエンディングに流れることになったが、「『チェブラーシカ』には、心が温かくなる映像がいっぱい詰まっていて、きっと見終わった後は、優しい気持ちになるはずです。私も心を込めて『チェブラーシカ』の世界観に合うような歌を作りましたので、ぜひ皆さんも楽しんで見てください」とメッセージを送っている。

 映画は12月18日から全国東宝系で、「くまのがっこう~ジャッキーとケイティ」との二本立てでロードショー予定。(毎日新聞デジタル)

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