そうそうたるキャストで送る戦争アクション大作「エクスペンダブルズ」=シルベスター・スタローン監督(64)=が16日に全国で公開された。共同脚本も務めるスタローン監督が主演し、そのほかにもジェイソン・ステイサムさん(38)、ジェット・リーさん(47)、スタローンさんとは「ロッキー4/炎の友情」で戦ったドルフ・ラングレンさん(52)、さらに、「レスラー」(08年)で第一線によみがえったミッキー・ロークさん(58)。そして、ブルース・ウィリスさん(55)に、現役の米カリフォルニア州知事、アーノルド・シュワルツェネッガーさん(63)。さすがに、ウィリスさんとシュワルツェネッガーさんの出番は少ないが、それにしても、これだけの役者が集まった映像は壮観だ。久しぶりの大型アクションだ。
ウナギノボリ
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自らを“消耗品(エクスペンダブルズ)”と名乗り難事を力で解決する6人からなる傭兵(ようへい)軍団。彼らが、ソマリアの凶悪な武装海賊たちを討伐した後、南米の島国ビレーナで圧政を敷く独裁者暗殺のミッションに挑む。往年の、というほど年をとっちゃいないが、かつての(もちろん現役もいるが)肉体派ビッグスターたちが集結して悪者どもをやっつける。「まだまだ若いもんには負けられん」と思ったかどうかは知らないが、熟年男たちによる、「いっちょやってやるか」的な映画。
後半は文字通り、息をつくひまがないほどのアクションの連続。メンバーの中で一番若いステイサムさんでも38歳という高年齢チームだが、年齢を感じさせない激しいシーンが続く。一方、ロークさんが演じる、チームの元メンバーでいまはかつての仲間たちに憩いの場を提供しているバーの経営者が、スタローンさんふんするエクスペンダブルズのリーダー、バーニーに説く人生訓は、さすがに重みがあり、効果抜群だ。
これほど頼れるチームがほかにあるだろうか。彼らだからこその安心感。なるほど、この安心感が、観客をエンターテインメントの世界へと誘うのか。16日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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