秋の新ドラマ:相棒、ニノ、米倉が好スタート TBS対フジは1勝1敗 朝ドラてっぱんも好調

ドラマ「相棒シーズン9」の一シーン。(左から)六角精児さん、水谷豊さん、及川光博さん=テレビ朝日提供
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ドラマ「相棒シーズン9」の一シーン。(左から)六角精児さん、水谷豊さん、及川光博さん=テレビ朝日提供

 今秋の新ドラマの放送がスタートした。人気刑事ドラマの最新作「相棒 シーズン9」など期待の作品が並び、日曜9時と木曜10時でフジテレビとTBSが競合する“ドラマ対決”にも注目が集まる。初回視聴率と作品を紹介する。(視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)

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 民放の連続ドラマの初回視聴率1位は、放送10年目を迎えた水谷豊さん主演の「相棒 シーズン9」(テレビ朝日系、水曜9時)の17.7%だった。2位はアイドルグループ「嵐」の二宮和也さんが2年ぶりに連続ドラマの主演を務める社会派ホームドラマ「フリーター、家を買う。」(フジテレビ系、火曜9時)と、女優の米倉涼子さんが主演するドラマ「ナサケの女~国税局査察官~」(テレビ朝日系、木曜9時)が17.6%を記録。

 「相棒」は、警視庁の窓際部署「特命係」のキャリア警部・杉下右京(水谷さん)がその天才的頭脳で推理し、相棒と一緒に難事件を解決するドラマ。「8」から警部補・神戸尊(及川光博さん)が警察庁上層部の密命を受けて特命係に配属され、右京とどんな関係を築いていくのかが見どころだ。

 「フリーター、家を買う。」は、二宮さん演じる仕事も辞め、夢も貯金もない男が母親(浅野温子さん)が重度のうつ病になったため、土木現場で働き始め、ヒロイン・真奈美(香里奈さん)らとの出会いをきっかけに再出発するという物語。

 「ナサケの女」は、04年の「黒革の手帖」で悪女、08年の「交渉人」で女刑事を演じた米倉さんが、東京国税局査察部の情報部門(通称・ナサケ)に所属する女査察官・松平松子を演じ、情け容赦なく悪質な脱税者たちを摘発していく痛快ドラマだ。

 「新参者」などヒット作を生んだTBS「日曜劇場」の日曜午後9時に、フジテレビがドラマ枠「ドラマチック・サンデー」を新設。TBSは、小栗旬さん主演のドラマ「獣医ドリトル」で迎え撃つ。「花より男子2リターンズ」以来3年ぶりの井上真央さんとの共演も話題で、初回視聴率は16・0%を記録。フジは女優の松雪泰子さんが初めて報道記者役に挑戦した「パーフェクト・リポート」を放送。初回は7・7%で、伝統のドラマ枠がまずはリードした。

 また、木曜10時でも競合しており、フジは、3年ぶりに放送された坂口憲二さん主演の医療ドラマ第3弾「医龍 チーム・メディカル・ドラゴン3」(フジテレビ系)が16.4%。TBSは、放送開始からまる20年を迎えた「渡る世間は鬼ばかり」の最終シリーズとなる10作目を放送し、初回は13.3%とフジに一歩譲った形だ。

 NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」も9月27日にスタート。広島県尾道市と大阪を舞台に、女優の瀧本美織さん演じるヒロインのあかりが、ひょんなことから自分が養子だったことを知り、それまで存在を知らなかった祖母・初音が暮らす大阪へ出て、て2人でお好み焼き屋を開業して奮闘する物語。母真知子を安田成美さん、祖母・田中初音を富司純子さんが演じる。第1週は初回18.2%、9月30日放送の第4回には18.7%と好記録で、6日間平均が17.7%(ビデオリサーチの調査を基に毎日新聞デジタルが集計)と好調な滑り出しとなった。

 ほかに、菅野美穂さんと玉木宏さんが共演する「ギルティ 悪魔と契約した女」(関西テレビ・フジテレビ系)が15.4%、「黄金の豚」(日本テレビ系)と「Q10(キュート)」(日本テレビ系)が15.3%、「流れ星」(フジテレビ系)と「水戸黄門」第42部(TBS系)が13.6%とまずまずのスタートを切った。

 注目作ぞろいの秋ドラマ。今後の展開から目が離せない。(毎日新聞デジタル)

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