テルマエ・ロマエ:「温泉で人生を謳歌!」主人公ルシウスに“インタビュー” 毎日ウィークリー

「テルマエ・ロマエ」などマンガを特集した「毎日ウィークリー」10月30号の1面
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「テルマエ・ロマエ」などマンガを特集した「毎日ウィークリー」10月30号の1面

 10年のマンガ大賞受賞作でヤマザキマリさんのマンガ「テルマエ・ロマエ」の主人公で、古代ローマ時代の風呂限定の設計技師ルシウス・モデストゥスが、30日発売される毎日新聞の週刊英語学習紙「毎日ウィークリー」で、“独占インタビュー”に応じ、「明日の国家繁栄のために懸命に尽くし、その分どんどん温泉(Thermae=テルマエ)につかって人生を謳歌(おうか)しようではないか!」と呼びかけている。

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 「テルマエ・ロマエ」は、ルシウスが、なぜか現代の日本の銭湯や温泉、浴槽にタイムスリップするようになり、風呂上がりのフルーツ牛乳やシャワー、あかすりタオル、シャンプーハットなどを知り、ローマで再現して名声を得ていく……というストーリー。ヤマザキさんは米シカゴ在住で執筆活動を続けている。

 “インタビュー”は、「世界に羽ばたく漫画」と題した特集で、作者のヤマザキさんを介したという形で実現した。ルシウスが「平たい顔族」と呼ぶ日本人の英語学習について、「私はそなたらの言語を解釈できぬので、常にラテン語を話しているが、今まで自分の気持ちがそなたらに伝わらなかったことはないと思っている。伝えたい意思あってこその言語。多少文法などがおかしくても、会話を交わしたいという意思さえあれば、いずれ必ず上達するものではないかと考えている」とアドバイス。一番印象に残っている日本のお風呂については「どこも素晴らしいが、東北という地域の浴場は来る人々も含めて良き趣があって私の好みだ」と回答している。

 同紙では、“インタビュー”を英語で収録。「ルシウスは非常に硬い口調で話しています」という注釈が付いている。特集では、米英のライターによる海外のマンガ事情のリポートや、日本のマンガを北米で展開する「TOKYOPOP」のスチュアート・リービーCEOのインタビューを掲載。マンガ翻訳の現場や人気マンガ「のだめカンタービレ」のバイリンガル版も紹介している。

 「毎日ウィークリー」は、英文のニュースやエッセー、小説などを日本語の注釈付きで掲載し、辞書なしで読める英語学習紙。タブロイド判、16ページで1カ月970円(毎週土曜日発行)。(毎日新聞デジタル)

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