MD松尾の月間ヒット予測：12月　「モンハン」一色の展開に　年末年始で300万本も

　「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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　09年12月は、「ファイナルファンタジー13」（PS3、スクウェア・エニックス）や「ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii」（Wii、任天堂）など、各ハードの持ち味を生かした充実のラインアップで、ここ数年で断トツの売り上げを記録しました。

　ビッグタイトルが相次いだ09年からはうって変わって、今年の年末商戦は、厳しい展開と予想。売り上げは、09年比で8割、08年と比べてもちょっと欠けるか。

　そんな今年の厳しい年末商戦は、人気アクションゲームの最新作「モンスターハンターポータブル 3rd」（PSP、カプコン）一色の展開になるでしょう。年末からお年玉商戦までで300万本も狙えるとみています。同時発売される特別デザインのPSP本体「ハンターズモデル」も前人気が高く、ほとんどの店舗で予約が埋まっています。

　2位はレベルファイブがスタジオジブリとコラボして開発した新規タイトル「二ノ国 漆黒の魔導士」（DS）と予想。予約も好調で、女性層が多いため、ブレークした時の伸びしろも大きいでしょう。やり込み要素も豊富で、ライトからコアまで幅広いユーザーの支持を集めそう。来年にはPS3版「白き聖灰の女王」の発売も予定されているなど、ハードを超えた広がりを見せているのも好感が持てます。3位は昨年Wii向けに発売され人気を博した「テイルズ オブ グレイセス」（PS3、バンダイナムコゲームス）か。シリーズのファンを中心に予約も好調でこちらも期待できそうです。

　その他の新作では、パーティーゲームとしての需要も見込める「マリオスポーツミックス」（Wii、任天堂）、グラフィックを一新したことでも話題の「ガンダム無双3」（PS3、バンダイナムコゲームス）、名作RPG「パラサイト・イブ」の主人公アヤが活躍する「ザ・サード バースデイ」（PSP、スクウェア・エニックス）などに注目。12月に劇場版アニメも公開される「イナズマイレブン3　世界への挑戦　ジ・オーガ」（DS、レベルファイブ）も期待できそうです。

　◇10年12月のヒット予測

1位　モンスターハンターポータブル 3rd（PSP）

2位　二ノ国　漆黒の魔導士（DS）

3位　テイルズ オブ グレイセス（PS3）

4位　マリオスポーツミックス（Wii）

5位　ガンダム無双3（PS3）

6位　スーパーマリオコレクション　スペシャルパック（Wii）

7位　ザ・サード バースデイ（PSP）

8位　キャッスルバニア　ロードオブシャドウ（PS3）

9位　桃太郎電鉄WORLD（DS）

10位　イナズマイレブン3　世界への挑戦　ジ・オーガ（DS）

　◇参考資料　09年12月売り上げ結果（TSUTAYA調べ）

1位　ファイナルファンタジー13（PS3）

2位　New スーパーマリオブラザーズ Wii（Wii）

3位　ファンタシースターポータブル2（PSP）

4位　機動戦士ガンダム ガンダムVS．ガンダムNEXT（PSP）

5位　ゼルダの伝説　大地の汽笛（DS）

6位　レイトン教授と魔神の笛（DS）

7位　トモダチコレクション（DS）

8位　コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2（PS3）

9位　テイルズ オブ グレイセス（Wii）

10位　戦国無双3（Wii）