アイドルグループ「嵐」の二宮和也さんと俳優の松山ケンイチさんがダブル主演する映画「GANTZ(ガンツ)」(佐藤信介監督)のジャパンプレミアが29日、東京都内で行われ、完成披露試写会後に二宮さん、松山さんらが舞台あいさつに立った。観客とともに完成作を初めて見たという松山さんは、「どれだけ体に力が入ったか分からない。みなさんの生のリアクションを見て、この会場をひとつにまとめる力がこの映画にあったんだと感じた。早くパート2が見たい」とすっかり感激。トーク中にたびたびマイクを忘れるなど興奮冷めやらぬ様子の松山さんに、二宮さんも「これがGANTZの底力か。松山ケンイチがこんなに興奮するとは。映画ってすごい力を持ってるんだなと改めて思い知らされました」としきりに感心していた。
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映画は、奥浩哉さんが「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で00年から連載し、コミックス29巻で累計1350万部を発行しているSFマンガが原作。就職活動中の大学生・玄野計(くろの・けい=二宮さん)と、幼なじみで正義感の強い加藤勝(松山さん)は、線路に落ちたホームレスを助けようとして電車にひかれ、命を落としたはずだったが、黒い謎の球体「ガンツ」に呼び出され、異形の「星人」との戦いを強いられる。加藤は、血で血を洗う戦いを嫌悪するが、玄野は戦いを通じて明らかになる自分の力に喜びを感じていく……という物語。撮影に約6カ月、編集・仕上げに約1年、製作費には40億円がかけられた。
二宮さんらは、上映終了後に、客席を通ってステージに登場。「ぼくとまっちゃんは初めてだったので、ちょっと興奮しましたね。すごかった」という二宮さんに、松山さんも「アクションはすごいんですけど、ドラマ部分にしびれました」と興奮を隠せない様子。玄野をいちずに思い続ける小島多恵役の吉高由里子さんも完成作品を見るのは初めてで、「まだ“ほわほわ”した感じ。体が休まる瞬間がない映画だった。みなさんとっても格好良かったです」と語っていた。
舞台あいさつには、ガンツを追う謎の男・重田正光役の山田孝之さん、玄野に思いを寄せられながらも加藤に恋心を抱く岸本恵役の夏菜さん、玄野と同じ大学の同級生で、ガンツの情報に詳しく星人との戦いに喜びを感じる高校生・西丈一郎役の本郷奏多さんも登場。夏菜さんが撮影を振り返り、「改めて頑張ったな。自分って……」と感極まって涙する一幕もあった。
映画は前後編の2部作で、前編は11年1月29日、後編は同4月23日から全国東宝系でロードショー公開予定。この日は、日本での公開に先駆け、全米約300館で先行公開されることも発表された。(毎日新聞デジタル)
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