注目映画紹介:「キス&キル」 ロマンス、コメディー、サスペンスを混ぜ合わせた作品

「キス&キル」の一場面。(C) 2010 Lions Gate Films Inc.All Rights Reserved.
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「キス&キル」の一場面。(C) 2010 Lions Gate Films Inc.All Rights Reserved.

 01年製作のヒット作「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティック監督の最新作「キス&キル」が3日、公開された。犯罪ものの「ラスベガスをぶっつぶせ」やラブコメディー「男と女の不都合な真実」などを作ってきたルケティック監督が、今回手掛けたのはアクション映画。もともと「ロマンス、コメディー、サスペンスをミックスした映画を手掛けてみたかった」という監督は、「アドベンチャーもあれば、コメディーの要素もある」と脚本をたいへん気に入り、喜んでメガホンをとったという。

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 恋に落ちた男性と結ばれ、幸せな結婚生活を送っていた女性が、実は夫が元スパイということを知り、夫婦関係に亀裂が入る。この危機的状況を結婚3年目を迎えた2人がどう乗り切るのか……というストーリー。アクション、ラブコメディー、スパイ映画、それらがミックスされているが、スパイ映画にしては小規模で、ラブコメディーにしては人が死にまくる。もともとの脚本は、ユーモアの要素をプラスした007風アクションスリラーだったそうだが、主人公の男女の関係に重点を置き、複数の脚本家が何度も手直しをした末に、結婚生活の危機に直面した男女を描いたラブアクション映画に変わっていったという。その複数の脚本家による方向転換のお陰で、多少まとまりに欠けるがバラエティー豊かな内容になった。

 ヒロインのジェンを演じるのは、ルケティック監督とは「男と女の不都合な真実」でタッグを組んだキャサリン・ハイグルさん。その夫スペンサーには、今回が初の本格アクションとなるアシュトン・カッチャーさん。今作でカッチャーさんはプロデューサーも務めている。3日からTOHOシネマズ有楽座(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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