西川きよしさん(64)を座長に、舞台での共演は44年ぶりという妻ヘレンさん(64)ら家族を中心に結成された「西川きよし劇団旗揚げ公演」が10日、新歌舞伎座(大阪市天王寺区)で幕を開けた。
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9月にそれまでの大阪・難波から移転し新たに開場した新歌舞伎座の開場記念に加え、12年の吉本興業100周年記念も兼ねた公演。きよし・ヘレン夫妻のほか、長男で吉本新喜劇に所属する忠志さん(42)、長女でタレントのかの子さん(36)が出演。さらに新歌舞伎座に縁の深い淡島千景さん(86)、神野美伽さんが出演するほか、日替わりで吉本の人気芸人も登場する。
舞台は2部構成で、1部はかつて毎日放送の人気番組だった「素人名人会」がそのままの形で復活。会場の客が飛び入りで参加し、初日はヘレンさんに加え、「所属事務所は違うけれど若いころからお世話になりました」(きよしさん)という笑福亭鶴瓶さんも登場。鶴瓶さんは青いつなぎに「ドン・キホーテで買った」というアフロヘアのかつらをかぶり、若いころのいでたちで、かつらを脱いでヘレンさんと「銀座の恋の物語」を熱唱。歌い終わった後もヘレンさんの肩を抱く鶴瓶さんに、きよしさんは「いつまでやってんのや。離れなさい」とやっかむ場面も。
2部は「おとうちゃんのコロッケ キッチン・ナカニシ三代目」。大阪万博直前の69年の大阪を舞台に、高度成長時代の中、地道に伝統の味を守る洋食屋の三代目(きよしさん)を中心に描いた人情喜劇だ。
きよしさんは「今は千秋楽まで頭がいっぱいですが、北海道、沖縄でも、全国どこへでも元気を届けたいですね」とこれからの劇団活動に期待を込めた。公演は23日まで。桂三枝さん(16日)、明石家さんまさん(22日)、桂文珍さん(23日)らが日替わりでゲスト出演する。(毎日新聞デジタル)