山下智久:矢吹丈になりきり9キロ減量 体脂肪率5%で「寒かったです」

映画「あしたのジョー」と東芝dynabookのコラボイベントに登場した曽利文彦監督
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映画「あしたのジョー」と東芝dynabookのコラボイベントに登場した曽利文彦監督

 アイドルグループ「NEWS」の山下智久さんが17日、東京・赤坂サカスで行われた主演映画「あしたのジョー」(曽利文彦監督)と東芝dynabook(ダイナブック)のコラボイベントに登場。主人公・矢吹丈を演じるため、過酷なトレーニングと食事制限により、体重62キロから53.5キロに、体脂肪率も5%にまで絞り上げた山下さんは、「(脂肪が減って)寒かったです。撮影中は野菜とたんぱく質だけ取っていたので、本当におなかがすきましたね。食事のありがたみを教えてもらいました」と振り返り、試合の撮影についても「本気でやってました。やっぱり作品が大きいので、傷つけないように、伊勢谷さんも引っ張ってくれたし、スタッフも本気で取り組んでくれた。チームワークの成果が出ていると思う」と自信を見せた。

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 山下さんは、朝から深夜にまで撮影が及ぶ日でも、39度後半の高熱を出した際にも腹筋・背筋のトレーニングを怠らなかったといい、練習日はストレッチ後にロープワーク3分3セット、シャドーボクシング(バーベル有り→無し)3分6セット、サンドバッグ打ち、ミット打ちといった練習を、量だけで言えば普通のボクサーの倍以上というハードワークをこなし、実際のバンタム級(53.5キロ)の肉体を作り上げたという。

 「ジョーは最初はボクシングをしていないところから始まるので、撮影に入ってから食事制限とかをしたので、最後の試合のシーンまでにボクサーの体にしなくてはならなかったのが大変でした」という山下さん。トレーニングには丹下段平役の香川照之さんも付き合ってくれたといい、「香川さんやトレーナーの方が一生懸命、愛を持って教えてくれたので、それが撮影を最後まで頑張る活力になったと思う」と感謝。曽利監督も「もう彫刻が動いてるみたいな感じで、スタッフ一同、感動しながら撮影してました。練習風景を見ていても涙が出そうでしたね」と絶賛していた。

 撮影中には役に入り込み、気性も荒くなっていたという山下さんは「今はやさしくなりましたね。毎日1回は本気で人を殴らなきゃいけなかったので、最初はちょっと怖かったんですけど、トレーナーの先生が毎日、ぼくの腹を『この野郎』と思うぐらい殴ってくれたので、1日1回は“切れて”いた日々が続いていた。闘争心は出ていたと思う」と振り返った。現在は体重も60キロ程度にまで戻ったといい、「ちょっと寒さに強くなったかなと思います」と笑顔で話していた。

 「あしたのジョー」は68~73年、高森朝雄(梶原一騎)さん原作、ちばてつやさん画で「週刊少年マガジン」(講談社)に連載し、コミックスなど累計2000万部を売り上げたマンガ。70~71年と80~81年にテレビアニメが2度にわたって放送され、劇場版アニメも80年、81年と公開され、多くのファンに愛されてきた。映画には、山下さんのほか、丈をボクサーに育てる丹下段平役の香川さん、矢吹丈の最大のライバル、力石徹役の伊勢谷友介さん、ヒロイン・白木葉子役の香里奈さんらが出演する。11年2月11日公開予定。

 この日のイベントは、山下さんがCMキャラクターを務め、累計発売数が1億台を超えた東芝のノートPC「dynabook」とタッグを組み、「不可能を可能に」をテーマに開催された。山下さんの「打つべし!」との掛け声にあわせて、鍛え上げられた山下さんの肉体をリアルに再現した等身大フィギュアも登場。山下さんは「すごいですねえ! グローブもパンツも同じものを使っていたので、撮影中を思い出します」と驚いていた。このフィギュアは18、19の両日、赤坂サカスで展示される。(毎日新聞デジタル)

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