注目映画紹介:「バーレスク」 アギレラとシェール 2人の歌姫の歌と踊りが満載

「バーレスク」の一場面
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「バーレスク」の一場面

 デビュー以来10年にわたって世界を魅了してきたグラミー賞5部門受賞を誇る音楽界のスーパースター、クリスティーナ・アギレラさんの映画初主演作「バーレスク」(スティーブ・アンティン監督)が公開中だ。ショービズ界のトップスターの座に45年間君臨し続けているシェールさんが共演し、2人が歌い、踊り、観客を魅了する。

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 スーパースターになるという夢を実現させるために、故郷のアイオワから大都会ロサンゼルスにやって来たアリ(アギレラさん)。たまたま「バーレスク・ラウンジ」というクラブに足を踏み入れ、そこで繰り広げられる歌と踊りのパフォーマンスに魅了される。アリは早速、店の経営者テス(シェールさん)にウエートレスとして働くことを承諾させ、アリの挑戦が始まった……というストーリー。

 オープニング早々、アギレラさん演じるアリはアイオワの片田舎のバーでミュージックボックスをかけながら熱唱する。華奢(きゃしゃ)だがグラマラスな体から発せられる圧倒的な歌声にけおされ、そこから先は彼女が歌う場面にはゾクゾクさせられっぱなしだ。そうかと思えば、傾きかけた店の経営に頭を抱えるテスが、閉店後、「YOU HAVEN’T SEEN THE LAST OF ME」をろうろうと歌い上げるシーンでは、シェールさんがさすがの存在感を見せつける。

 2人の女性が店の再生と歌手になるという夢にチャレンジする話だ。そこに歌と踊りがたっぷり盛り込まれ、ゴージャスで極上のエンターテインメントに仕上がった。といってもせりふと歌が合体しているミュージカルとは異なる。予定調和的なハリウッド特有のサクセスストーリーを描いた娯楽作だが、ここまでストレートだと、その潔さがむしろ心地よい。何より、シェールさんとアギレラさんという2人の歌姫の歌声が聞けるのがうれしい。丸の内ルーブル(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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