新橋演舞場(東京都中央区)の2月公演「ペテン・ザ・ペテン」(2月1~25日に上演)に出演予定の歌舞伎俳優・中村勘三郎さん(55)が休演することになり、代役に同作品で演出を務めるラサール石井さん(55)に決まったことが12日、明らかになった。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
勘三郎さんは9日、体調不良による休演を発表。松竹によれば、「療養が必要」との医師の診断を受けているとのこと。勘三郎さんは「一日も早く体調の回復を図れるよう専念したいと思っております」とコメントしていた。
ラサールさんは勘三郎さんの休演について「私にも突然のことで、本当に驚きました。何よりもご本人が一番悔しがっていると思います」と話し、「なんとか演出家としてこの難局を乗り切ろうとした矢先に、松竹さんから代役のご依頼を受けたときには、まさに青天のへきれき。我が耳を疑いました。一瞬の迷いはありました」と代役の依頼を受けた際の心境を振り返っている。そして「この2月の演舞場公演は長年にわたり、勘三郎さんと一緒に作ってきたシリーズであります。その気持ちを胸に、渡されたタスキをつなぐ駅伝ランナーの気持ちで舞台に立たせていただく」と公演に向けて、決意を新たにしている。
また、この変更に伴い、2月4日夜の部が新たに追加され、5日と11日の夜の部が休演となることも合わせて発表された。「ペテン・ザ・ペテン」は、戦後混乱期の温泉街を舞台にした人情喜劇。俳優の柄本明さん(62)や藤山直美さん(52)が出演予定。(毎日新聞デジタル)