MD松尾の月間ヒット予測:2月 4年ぶりの新ハード「3DS」が台風の目に 予約は1月20日から

2月26日に発売される「ニンテンドー3DS」
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2月26日に発売される「ニンテンドー3DS」

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 10年2月のトップは、協力プレーが売りのPSP向けアクション「ゴッドイーター」(バンダイナムコゲームス)でした。前年末から予約が集まりはじめ、最終的には当初予測の5倍以上となる50万本超という大ヒットを記録しました。また、「ファイナルファンタジー13」(スクウェア・エニックス)のおかげでPS3市場に火が付き、「バイオハザード5 オルタナティブエディション」(カプコン)、「スターオーシャン4」(スクウェア・エニックス)などPS3タイトルがトップ10内に4タイトル入る盛況ぶりでした。

 11年2月の台風の目は、何といっても26日に発売される新型ゲーム機「ニンテンドー3DS」(任天堂)です。大ヒットしたニンテンドーDSの後継機ですし、新型ゲーム機の発売は06年12月の「Wii」以来4年ぶりということもあり、大いに期待。おそらく2月の売り上げで重要な位置を占めるでしょう。さすがに発売日周辺は熱心なゲームファンが主な購買層と予想しているので、同時発売ソフトの一番人気は「レイトン教授と奇跡の仮面」(レベルファイブ)で、「リッジレーサー3D」(バンダイナムコゲームス)あたりが追う展開とみています。ただ、予約は1月20日から受け付けるものの、まだ入荷台数がはっきりしないため、予測ランキングからは外しています。

 ソフトランキングのトップは、人気アクションシリーズの最新作「戦国無双3 Z」(PS3、コーエーテクモゲームス)と予想。PS3では久々のビッグタイトルということもあり、10年末の「テイルズオブグレイセスf」(バンダイナムコゲームス)あたりを購入したライト層を狙えそう。2位は「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」(PSP、セガ)か。協力プレーのアクションとしては草分け的な存在で、同ジャンルの大ヒット作「モンスターハンターポータブル3rd」(カプコン)からほどよく間隔が開いているのも好材料。月末の24日発売のため2位としていますが、予約も好調でひょっとしたらトップがねらえるかもしれません。

 注目は人気シリーズ「ペルソナ」のスタッフ陣が手がけたアクションアドベンチャー「キャサリン」(PS3・Xbox360、アトラス)。完全新作ですが、独特の世界観で前人気が高い作品。ちょっとしたセクシー要素も盛り込まれているのがポイントで、ジャンルは異なりますが、セクシー要素が盛り込まれてスマッシュヒットした「ベヨネッタ」(セガ)と同じような売れ行きを期待したいところです。TSUTAYAでもオリジナル特典を用意するなど取り組みを強化していきます。

 ◇11年2月のヒット予測

1位 戦国無双3 Z(PS3)

2位 ファンタシースターポータブル2インフィニティ(PSP)

3位 テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3(PSP)

4位 SDガンダム Gジェネレーションワールド(PSP)

5位 キャサリン(PS3)

6位 逆転検事2(DS)

7位 マクロス トライアングルフロンティア(PSP)

8位 モンスターハンターポータブル 3rd(PSP)

9位 マーヴル vs カプコン3(PS3)

10位 白騎士物語 エピソードポータブル ドグマ・ウォーズ(PSP)

 ◇参考資料 10年2月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 ゴッドイーター(PSP)

2位 ドラゴンクエスト6(DS)

3位 バイオハザード5 オルタナティブ エディション(PS3)

4位 スターオーシャン4(PS3)

5位 New スーパーマリオブラザーズ Wii(Wii)

6位 トモダチコレクション(DS)

7位 喧嘩番長4(PSP)

8位 エンドオブエタニティ(PS3)

9位 みんなのテニス ポータブル(PSP)

10位 セイクリッド2(PS3)

 ◇プロフィル 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約450店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩いてきた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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