東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、13~19日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。
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人気アニメのロボットが一堂に会するアクション「アナザーセンチュリーズエピソードポータブル」(PSP、バンダイナムコゲームス)が売れたようですが、アキバでは「アルカナハート3」(PS3・Xbox360、アークシステムワークス)の人気がすさまじく、発売日のうちにほとんどの店舗で売り切れました。年末商戦明けというゲームが売れないタイミングでの発売だったことに加え、前作の評価が低かったため、多くの店舗で発注を渋ったのが品不足の原因とみられ、結果的に大幅な機会損失となってしまいました。
中古市場は引き続き「モンスターハンターポータブル 3rd」(PSP、カプコン)が絶好調。ただ、PSP本体の品不足も深刻です。いつになったら安定供給されるのか……。PSPのソフトに加えて、「グランツーリスモ5」(SCE)をはじめとしたPS3のソフトも浮上してきました。「テイルズオブグレイセスf」(バンダイナムコゲームス)、「ファイナルファンタジー13」(スクウェア・エニックス)など、ライトユーザー向けのタイトルが上位にきていることを考えると、また新規ユーザーが増えてきているということかもしれません。
今週の注目は「キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナルミックス」(PSP、スクウェア・エニックス)。英語吹き替えに新要素を追加した強化版で、ヒットした前作のユーザーの需要が見込めます。ただ、これまでのシリーズの「ファイナルミックス」は発売からある程度時間が経過して値段が安くなってから手を出すユーザーも多く、今回の動向を注意深く見守っています。「ぞんびだいすき」(DS、チュンソフト)も注目作。ゾンビを台座にしたリアルタイムシミュレーションという、日本では受けないことが多い組み合わせでしたが、ネット通販で売り切れるなど上々の立ち上がり。ネットを中心としたプロモーションに力を入れており、これが話題を呼んだのかも。
また、今週末の23日には2年半ぶりにアキバの歩行者天国が復活。これを記念して、23日限定で買い取り価格500円以上の商品一つにつき買い取り価格を300円増額するキャンペーンを実施します。歩行者天国の復活で再びアキバが盛り上がってくれればうれしいですね。
1位 モンスターハンターポータブル 3rd(PSP)
2位 ザ・サード バースデイ(PSP)
3位 グランツーリスモ5(PS3)
4位 テイルズ オブ グレイセスf(PS3)
5位 アナザーセンチュリーズエピソードポータブル(PSP)
6位 ガンダム無双3(PS3)
7位 シャイニング・ハーツ(PSP)
8位 ダンガンロンパ(PSP)
9位 ファイナルファンタジー13(PS3)
10位 アルカナハート3(PS3)
小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者
中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。
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