楳図かずお:「まことちゃん音頭」で紅白出場宣言? 渋谷で恐怖マンガ展

マンガ展「楳図かずお恐怖マンガ展」の内覧会に登場した楳図かずおさん
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マンガ展「楳図かずお恐怖マンガ展」の内覧会に登場した楳図かずおさん

 マンガ家の楳図かずおさん(74)のマンガ展「楳図かずお恐怖マンガ展−楳恐(うめこわ)」が21日、渋谷パルコ パート1(東京都渋谷区)のパルコファクトリーで開幕した。20日には楳図さんも出席して会見が開かれ、30年来の付き合いという手品師のマギー司郎さん(64)が花束で祝福すると、楳図さんは「唯一の芸能人の友達に祝ってもらってうれしい限り」と大喜び。昨年10月に自ら作詞作曲した「まことちゃん音頭」も披露し、「今年は歌でがんばろうと思ってます。私は服も紅白ですし、紅白を目指したいですね」と怪気炎を上げていた。

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 楳図さんは1936年9月3日、和歌山県生まれ。55年に「森の兄妹」でデビューし、「へび少女」など独特のタッチのホラーマンガで注目され、72年から「週刊少年サンデー」(小学館)で「漂流教室」を連載、小学館漫画賞を受賞した。76年から連載したギャグマンガ「まことちゃん」が大ブレークし、人さし指と薬指を突き立てる「グワシ」のポーズは一世を風靡(ふうび)した。同展は、楳図さんの「天才誕生75周年!」を記念して企画された。

 会場では、楳図さんのマンガに登場するキャラクターの立体アートオブジェを懐中電灯で照らしながら観覧する「ザ・恐怖ワールド」というコーナーや、アダチ版画研究所とのコラボによる現代浮世絵、派手な紅白の外壁で「景観破壊」と近隣との騒動になった東京・吉祥寺にある楳図さんの自宅を写真家の蜷川実花さんが撮影した写真集「UMEZZ HOUSE」(小学館)の写真を展示。漫画家デビューから現在までの軌跡を振り返る「ヒストリーコーナー」や、自宅などを紹介する「楳図ハウスコーナー」、グッズや楳図さんの私物のフィギュアが並ぶ「フィギュアコーナー」などで楳図さんのプライベートも垣間見られる。

 22日午後2時からは楳図さんのサイン会(先着75人)も開かれ、会期中の毎週土曜日には楳図さんが約30分だけサプライズで登場する予定。また、ポスター付きTシャツ(5040円)、グワシ扇子(2625円)、缶バッジ(300円)など限定グッズも販売され、3000円以上の購入者には数量限定で非売品の展覧会ポスターをプレゼントされる。同展は2月14日まで。入場料300円(学生200円、小学生未満無料)。(毎日新聞デジタル)

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