落語家の林家三平さん(40)が女優の国分佐智子さん(34)と婚約し23日、東京都内で婚約報告会見を開いた。「手に手を取って精進してまいります」と婚約を報告した。国分さんは、三平さんの母海老名香葉子さんが自身の半生をつづりベストセラーになった「ことしの牡丹はよい牡丹」がヒットした際に仕立てたもので、「泰助の嫁のために」と取っておいた着物姿で登場。三平さんも「美しいの一言ですね」とメロメロで、「国分さんと掛けて染物屋さんの手先と解きます。いつでも藍(愛)で染まっています」という謎かけも披露した。秋ごろをめどに挙式する予定という。
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三平さんは本名・海老名泰助。70年12月11日、東京都生まれ。中央大学経済学部在学中の89年、林家こん平の門下生となり「いっ平」として落語家の道に進んだ。93年に二つ目昇進。英語、中国語が得意で特技を生かしてシンガポールや中国で落語を披露した。09年3月に亡き父の三平を襲名した。
国分さんは76年12月5日、東京都生まれ。幼少期に6年間、オーストラリアで過ごした。短大卒業後、女性誌などでモデルとして活躍後、TBS系の情報番組「ワンダフル」で初代ワンギャルとしてリポーターなどを務め、99年に日本テレビ「夜逃げ屋本舗」で女優デビュー。NHK「天地人」(09年)などに出演した。
2人は、昨年11月上旬に京都市内で行われた「水戸黄門」第42部第13話(17日放送)「美人絵師が描いた復讐」の収録で知り合った。初対面ながら、英語が得意な三平とオーストラリアで6年間過ごした帰国子女の国分は話が合い、一気に親密な関係に。「水戸黄門」でも八兵衛(三平さん)が美人絵師(国分さん)に一目ぼれし、弟子入りするストーリーだった。
三平さんは第一印象を「夜、燃える炎の中顔が写ったとき、せりふ通り、美しい」と思ったといい、収録後、助さん役で、国分さんがデビューした「ワンダフル」の司会を務めていた東幹久さんの紹介で、一緒に食事をしたという。三平さんは「なんて品のある人なんだろう」とすっかりぞっこんに。出会いから2カ月、プロポーズは12月11日の三平さんの誕生日で、三平さんの「おれがおまえを守ってやる。おれについてこい」という言葉に、国分さんが「はい」とうなずいたという。
国分さんは「本当にまっさらで、裏がなくて、一緒にいて優しい人」と語り、「本当に何事も勉強不足で分からないので、お母様に教わっていきたい」と花嫁修業への思いを語った。
母香葉子さんには、クリスマスイブに「初めて胸を張って私が大好きになった人です」と紹介し、「ニタッたとした顔で『はい』っていってました。多くは語らなかったけど、気持ちは分かりました」と振り返った。(毎日新聞デジタル)