矢口真里:「監督はすごく気持ちいい」100人カメラマンでマルチな才能発揮?

DVD「100人カメラマン」の単独インタビューに応じた矢口真里さん
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DVD「100人カメラマン」の単独インタビューに応じた矢口真里さん

 一般参加のカメラマン100人が自由に撮った映像を編集して1本の作品にするバラエティー番組「How to モンキーベイビー!」(TOKYO MX)の企画「100人カメラマン」がDVD化され26日に発売された。同作品で出演ばかりでなく監督や編集・撮影も担当し、マルチな才能を発揮したのがタレントの矢口真里さん(28)。「(次回作の)出演はちょっと勘弁してほしい。かなりきつかったですから」という矢口さんに撮影の苦労話などを聞いた。

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 DVD「100人カメラマン」(アニプレックス、2940円)は、矢口さんと劇団ひとり(ハルク)さんの司会で、さまざまな分野のプロを迎え、ハウツーを学びながらスキルアップをするバラエティー番組「How to モンキーベイビー!」から始まった企画。同番組では高性能のデジタルカメラを買ったのに使いこなせていない「高性能カメラ持てあまし隊」を集めて撮影会を実施してきた。今回は持てあまし隊100人を集め、矢口さんの監督・主演、ひとりさんの脚本で、「さらば! ものいり刑事」というアクション満載の刑事ものを出演者が40分間ノンストップで演技し、その姿を全員で思い思いに撮影。その映像を集め、編集して1本の映画(40分間)に仕上げた。

 カメラマンとして参加しながら、悪人にさらわれて人質になる主人公「ものいり刑事」の病弱な妹役も演じた矢口さんはリハーサル2回、本番1回と連続3回演技を行うのは舞台よりもハードだといい、「演じる方がきついんです。出る側のきつさは今までに味わったことがないくらいきつかったですね。私はどんどん衰弱していく役だったので、ずっとハアハアしてなきゃいけない。ずっと撮影されているんで休憩できないし、途中で過呼吸になりそうになった」と苦笑いした。ピアノを弾きながら歌うシーンもあり、「ピアノは弾いたこともない。本番は1回きりなんで超緊張しました。ハアハアした上でアカペラに近い歌。実はピアノは1回間違えているんですがもちろんそのまま使っています」と明かした。

 「さらば! ものいり刑事」は、100人が撮影した映像を必ず1人1回は使うことをルールとし、本番撮影は1回きりながら、編集作業は1カ月以上にわたったという。矢口さんは「まず全員分の撮影した映像を見て、使えそうなところを確認するんです。没にならないように、とにかくリハーサルの時にどういう映像が使われるのかをレクチャーしました。前回(30人で同じことをした時)は、あまりに使える映像がなくて編集が大変でした」と苦労を語ったが、「完成品は本当に1回で撮ったとは思えない。この手法を使ったら短時間で映画の撮影ができる。ひとつの手段としては、画期的な方法だったんじゃないでしょうか。すごさを分かってもらうには、メーキングから見てほしい」と力説した。

 次回作について矢口さんは「刑事ものをやったんで、ちょっとしたラブストーリーとか、ホラーに興味があるんです。カメラの使い方によって、すごく怖くなると思うので、ジャンルを変えて、いろんな映像に挑戦したいと思います」と語った。監督業については「自分で前に撮ったショートムービーはすごく楽しかった。結構自分でいろいろ決められるので、監督っていうのはすごく気持ちいい場所です」と意欲をみせた。(毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 1983年1月20日生まれ、神奈川県出身。1度目の「モーニング娘。追加メンバーオーディション」から第2期メンバーとして選ばれ、98年モーニング娘。「サマーナイトタウン 」(シングル)でデビュー。05年からソロとして活動を開始する。10年1月にはフジテレビ系「クイズ!ヘキサゴン2」から生まれた、新ユニット・矢口真里とストローハットで「風をさがして」をリリースし、歌手としても活躍。同年3月には自らがプロデュースした「しゃぶしゃぶ温野菜 六本木店」がオープンするなど活動の幅を広げ多方面でも活躍をしている。趣味はマンガ収集、映画鑑賞、ゲーム、ブログ。特技はボストンバッグに入れる口をハートにできること。

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