電撃コミックグランプリ:6年ぶりグランプリに竣成さんの「BLACK THEATER」

電撃コミックグランプリで6年ぶりグランプリ受賞した竣成さん(前列左から2番目)ら受賞者
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電撃コミックグランプリで6年ぶりグランプリ受賞した竣成さん(前列左から2番目)ら受賞者

 アスキー・メディアワークスの新人向けマンガ賞「第12回電撃コミックグランプリ」のグランプリに竣成(しゅんせい)さん(23)の「BLACK THEATER」が輝いた。グランプリ選出は05年の第3回以来6年ぶり3回目で、28日に東京都内で開かれた贈呈式に出席した竣成さんは「レベルの高い応募の中で賞をいただき光栄です。これからは選考委員の方の指摘を参考にはげみたい」と抱負を語った。

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 「電撃コミックグランプリ」は、04年に創設され、前回までは半年ごとに選考していたが、今回から年1回にした。少年部門で221作品、少女部門で86作品の計307作品の応募があり、うち少年部門で5作品、少女部門で2作品が選出された。選考委員は、アニメ脚本家の大河内一桜さん、マンガ家の高河ゆんさん、PEACH-PIT、バンダイナムコゲームスの吉積信プロデューサー、電撃大王の梅澤淳編集長が担当した。

 グランプリの「BLACK THEATER」は、死者の怨念(おんねん)「迷い影」の退治をなりわいとする少女メルセデスの物語。作り手のこだわり、美学が伝わり、画力や読者を引き込むセンス、粗削りながら作品の持つパワーが評価された。吉積プロデューサーは「初めて(マンガの選考に)かかわり、刺激を受けた。勉強を積んで頑張ってほしい」と受賞者にエールを送った。

 竣成さんには賞金200万円などが贈られたほか、電撃各誌での連載デビューとコミックス化が確約されており、プロ作家への一歩を踏み出すことになる。(毎日新聞デジタル)

 ◇受賞者一覧(敬称略、カッコ内は応募者名、年齢、出身都県)

 【少年マンガ部門】グランプリ=「BLACK THEATER」(竣成、23、兵庫)▽準グランプリ=「サギリ参る!」(梅木泰祐、32、東京)、「妖モノケーション」(倉田コースケ、20、千葉)▽優秀賞=「フィギュア・プラネット」(梅ちゃづけ、22、東京)、「スプラヴトラヴ」(mercre、21、東京)

 【少女マンガ部門】準グランプリ=「ウェザーリポート」(長神、27、広島)▽優秀賞=「メガネの国のアリス」(ゑむ、24、東京)

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