27日明らかになったソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の新型携帯ゲーム機「ネクストジェネレーション・ポータブル(NGP)」。04年12月に発売された「PSP」の後継機として、年末に発売される。ライバル・任天堂の新型携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」との激しい“携帯ゲーム機競争”に勝機はあるのか? NGPの性能と課題は……。
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27日のメディア向け発表会「プレイステーションミーティング」では、まずNGPの充実した機能が注目された。5インチ(現行機は4.3インチ)の有機ELディスプレーは、PSPの4倍の解像度で、デモンストレーションにはPS3のソフトを使い、グラフィックの高性能をアピールした。さらに機器の傾きを検知するジャイロセンサーに、DSやiPhoneでおなじみのタッチパネル、携帯電話回線(3G)への対応、二つのカメラ……と盛りだくさん。まさに“万能”だが、あるゲームライターは「ソフトメーカーから、『この機能はないの?』と言われるのを防ごうとしたのが見える。良くも悪くも機能を切れないのがソニーらしい」と評した。
ゲームビジネスは、ハード(ゲーム機)は薄利で、時には赤字でも売って普及させ、人気ソフトで回収するモデルが確立している。これだけ高機能だと、コストが高く、当然価格にも影響する。だが、「ニンテンドー3DS」は2万5000円で発売されるため、東京・秋葉原の中古ゲーム店「トレーダー」の小林俊一さんは「値段の高さが普及のネックとなったPS3の反省から、あまり高い値段にはならないだろう。3万円未満がギリギリのライン」と予想する。
さらにゲーム機で初の3G対応はNGPの目玉だが、ゲーム事情に詳しい立命館大学映像学部の新清士講師は「本体もそうだが、3Gの通信費がどうなるか」という。現行のPSPはWi-Fi通信のため、通信費自体は無料だ。PSPの大ヒットゲーム「モンスターハンターポータブル3rd」などオンラインプレーが基本となるソフトが多く、中高生のユーザーも多いため、通信費の負担は影響しそうだ。
だが、3DSとNGPの7年ぶりの携帯ゲーム機競争とあって市場の期待は高い。PS2の開発のノウハウを生かして、コアファン向けのソフトを供給するというPSPの流れを生かして、NGPが新たな市場を開拓できるか、注目したい。(毎日新聞デジタル)
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