ALWAYS:第3弾はリアル3D 東京五輪の64年が舞台

「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」のポスター
1 / 1
「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」のポスター

 昭和30年代の日本の街並みをありありと描いた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの第3弾「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」の製作が20日発表され、東京五輪開催の1964年を舞台としたシリーズ初の3D映画となることが明らかになった。すでに撮影に入っており、4月のクランクアップを予定。12年の公開を予定している。

あなたにオススメ

 1作目の「ALWAYS 三丁目の夕日」は05年11月の初公開から異例のロングランヒットを記録し、日本アカデミー賞をはじめ数多くの賞を獲得。2年後には続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が公開され、第1作を上回る大ヒットとなった。今作は、前作から5年後が描かれ、登場人物たちの人情味あふれるやりとりはもちろん、3D技術を交えてまだ人々の記憶に残る時代を、立体的に再現するというプロジェクトに挑んでいる。。原作は西岸良平さんのマンガ「三丁目の夕日」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)。コミックは現在、58巻まで出ており、関連本の総発行部数は1500万部を超えるベストセラーとなっている。

 3作目の舞台は東京五輪開催の64年。開催国となった日本は、高度経済成長のまっただ中にあった。しかし「夕日町三丁目」には、以前と変わらぬ風景が広がっている。もうすぐ家族が1人増える予定の「茶川家」、事業も快調で“日本一の会社にする”夢にまっしぐらの「鈴木オート」など、住民たちは、それぞれににぎやかな日常を過ごしている。

 また今作では、VFX技術の第一人者で前2作を大ヒットに導いた山崎貴監督が、「アバター」(09年)と同じ「リアル3D」での撮影を敢行。3D映像として三丁目の街並みや大通り、東京タワーに加え、五輪開会式の飛行機雲や当時開通したばかりの「東海道新幹線」も登場する。測量技術の専門家によるセットの三次元スキャニングも行われ、現場では監督以下スタッフ陣が3D眼鏡をかけて綿密なモニターチェックを行いながら、撮影を進めているという。

 “三丁目の人々”を演じるのは、吉岡秀隆さん、堤真一さん、小雪さん、堀北真希さん、もたいまさこさん、三浦友和さん、薬師丸ひろ子さんといったシリーズでおなじみの面々。さらに個性豊かな新キャストも加わる予定という。

 クランクインにあたって茶川竜之介役の吉岡さんは「東京五輪に沸いた64年の三丁目に行けること、うれしくも身の引き締まる思いです」とコメント。茶川からプロポーズを受けた後、失踪するなど物語をかき回してきたヒロミ役の小雪さんは「あの、ALWAYSがまた、皆さんの心に帰ってきます。今回も、三丁目で繰り広げられるさまざまな人間模様を、スタッフ一同、丁寧に描いていきたいと思っています」と意気込みを語っている。また、堤さんは「鈴木オートは永久に不滅です」、薬師丸さんは「鈴木オートは1964年も笑いにあふれパワー全開です」と話しており、2人は今作でもバイク店を営む夫婦役で登場する。

 このほか、青森から集団就職でやってきた女学生・星野六子役の堀北さんは「三丁目の温かい人たちの中で成長した六ちゃんを皆さんに見ていただけるよう、頑張りたいと思います」と抱負を語っており、町医者の宅間先生を演じる三浦さんは、「三丁目の子どもたちも思春期となり、宅間先生もアクマと呼ばれなくなりました。さて、いよいよ東京オリンピックです。夢と希望に燃えていたあのころの日本。お楽しみに」とPRしている。(毎日新聞デジタル)

映画 最新記事