かわぐちかいじ:「ジパング」作者の新作は幕末・戊辰戦争 「兵馬の旗」連載開始

「ビッグコミック」で連載が始まったかわぐちかいじさんの新作「兵馬の旗」のイラスト(c)かわぐちかいじ/小学館
1 / 1
「ビッグコミック」で連載が始まったかわぐちかいじさんの新作「兵馬の旗」のイラスト(c)かわぐちかいじ/小学館

 「ジパング」や「沈黙の艦隊」など多くのヒット作を送り出してきたかわぐちかいじさんの新作で、幕末と戊辰(ぼしん)戦争を舞台にした「兵馬(ひょうま)の旗」の連載が、10日発売の「ビッグコミック」(小学館)4号から始まった。広島県尾道市出身のかわぐちさんの同郷というジャーナリストの恵谷治さんが資料協力として名を連ねている。

あなたにオススメ

 「兵馬の旗」は、幕末を舞台した大河ストーリーで、海外留学を経験した旗本の宇津木兵馬の掲げた理想を描く。1話「幕府伝習隊」では、幕府伝習隊でフランス式調練を学んだ兵馬が戊辰戦争の初戦・鳥羽伏見の戦いで、留学中に知り合った薩摩藩士の村田新八郎と敵同士になって対決する。

 同誌では10年の大河ドラマ「龍馬伝」で勝海舟を演じた武田鉄矢さんとかわぐちさんの対談が掲載されており、「『敗者の美学』は要らない。低迷する日本の入り口を見つけたい」などと語りながら、グローバリズムの対立軸としてナショナリズムでなく、地方主義(ローカリズム)を挙げ、「地方主義をこの作品では忘れないで描こうと思っています」と新作への思いを語っている。(毎日新聞デジタル)

マンガ 最新記事