MD松尾の月間ヒット予測:3月 3DS安定出荷か 佑ちゃんフィーバー、ゲームにも?

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 10年3月のトップは、「龍が如く4」(セガ)で、2位も「北斗無双」(コーエー)と、PS3タイトルがワンツーを飾りました。09年9月の新型PS3の発売、同12月の「ファイナルファンタジー(FF)13」の大ヒットからつながるPS3普及策のクライマックスということもあって、本体もよく売れました。

 11年3月は、10年並みのラインアップに加え、2月末に新ハード「ニンテンドー3DS」の発売もあって全体的にはプラスになりそう。品薄が確実視される3DS本体ですが、コンスタントに出荷されると聞いているので、売り上げの大きな部分を占めそうです。対応ソフトも「レイトン教授と奇跡の仮面」(レベルファイブ)、「ニンテンドッグス+キャッツ」(任天堂)などのローンチタイトルに加え、「GUNDAM THE 3D BATTLE」(バンダイナムコゲームス)などの新作も控えているためにぎやかになるでしょう。

 トップはFFの人気キャラが勢ぞろいするアクションゲームの続編「ディシディア 012(デュオデシム) ファイナルファンタジー」(PSP、スクウェア・エニックス)と予想。ダウンロード版の影響か、前作の倍近い予約を集めており、大いに期待しています。2位は、人気アクションの最新作「真・三國無双6」(PS3、コーエーテクモゲームス)と予想。2月には「戦国無双3 Z」(同)が発売されているため、ユーザー層が重複する可能性もありますが、「戦国無双」が女性を含むライトユーザー向けならば、「真・三國無双」はもう少しゲーマー向けのシリーズ。固定ファンも多いため安定した売り上げも見込めます。

 注目は人気シリーズのスピンオフ作品「龍が如くOF THE END」(PS3)。シリーズと大幅にゲームシステムが異なるサードパーソンシューティングの作品ですが、かえってそれが新鮮という声も多く、予約も予想以上に集まっています。また、今年はプロ野球の開幕がセ、パともに3月25日ということもあって、人気野球ゲームの新作「プロ野球スピリッツ2011」(PS3・PSP、KONAMI)も例年よりちょっぴり早い24日の発売。日本ハムの斎藤佑樹投手の人気もあってこちらも期待できそうです。

 ◇11年3月のヒット予測

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1位 ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー(PSP)

2位 真・三國無双6(PS3)

3位 龍が如くOF THE END(PS3)

4位 プロ野球スピリッツ 2011(PS3)

5位 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル(DS)

6位 FINAL FANTASY 4 Complete Collection(PSP)

7位 レイトン教授と奇跡の仮面(3DS)

8位 ニンテンドッグス+キャッツ(3DS)

9位 侍道 4(PS3)

10位 プロ野球スピリッツ 2011(PSP)

 ◇参考資料 10年3月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 龍が如く4(PS3)

2位 北斗無双(PS3)

3位 ポケモンレンジャー 光の軌跡

4位 ガンダムアサルトサヴァイブ(PSP)

5位 ゴッドイーター(PSP)

6位 トモダチコレクション(DS)

7位 喧嘩番長4(PSP)

8位 .hack//Link(PSP)

9位 真・三國無双 MULTI RAID2(PSP)

10位 信長の野望 天道(PS3)

 ◇プロフィル 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約450店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩いてきた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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