中村獅童:檀れいと加藤清史郎君の両親役 実写映画「忍たま乱太郎」で

実写映画「忍たま乱太郎」を撮影中の(左から)母役の檀れいさん、乱太郎役の加藤清史郎君、父役の中村獅童さん (C)2011実写版「忍たま乱太郎」製作委員会
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実写映画「忍たま乱太郎」を撮影中の(左から)母役の檀れいさん、乱太郎役の加藤清史郎君、父役の中村獅童さん (C)2011実写版「忍たま乱太郎」製作委員会

 加藤清史郎君(9)の主演で実写映画化する「忍たま乱太郎」(三池崇史監督)の主人公・猪名寺乱太郎(いなでら・らんたろう)の父を歌舞伎俳優の中村獅童さん(38)、母を女優の檀れいさん(39)が演じることが17日、明らかになった。

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 獅童さん演じる猪名平之介は「僕にぴったり」というヒラ忍者で半農半忍の生活、今は農業で生計を立てているという役どころで、「いま、会いにゆきます」(04年)以来の父親役となる。獅童さんは「(以前から知り合いの)三池監督が撮影されるということもあり、今回参加させていただくことになりました。スタッフには僕と清史郎君が似ているとよく言われていましたが、清史郎君は経験豊かな役者さんのようにしっかりしており、僕よりも大人のようなところもあって驚きました」と話している。

 檀さん演じる母親は “くの一”役。出演中のドラマ「美しい隣人」(関西テレビ・フジテレビ系)でも母親を演じている檀さんは、今回の忍者家族について、「温かい家族でありながらも、息子を送り出すときなどは厳しくなった」というほど凛(りん)とした母親役を熱演。華麗なアクションシーンもこなし、新境地を見せている。檀さんは「子どもの人気番組が映画になるということで、私自身にもうれしいオファーでしたし、テレビの放送でも(作品を)知っていたので、公開して多くの子どもたちが喜んでくれるよう楽しい作品を作りたいと思い、お受けしました」と出演を喜び、「昨年の夏の暑い撮影の中、元気いっぱい乱太郎を演じていた清史郎君は、礼儀正しい“こども店長”でした(笑い)。くの一らしい(刃物を扱う)シーンもあり、アクションを一発で決めるのは難しかったです」と撮影の苦労を語っている。

 撮影では強い日差しが照りつける中、家族3人で農作業を行い、父と息子でキャッチボールならぬ「キャッチ手裏剣」も楽しむなど、和気あいあいとした撮影現場だったという。

 原作は尼子騒兵衛さんのギャグマンガ「落第忍者乱太郎」(朝日新聞出版)で、86年から朝日小学生新聞で連載中。コミックスは48巻で累計800万部を突破、NHKでのアニメ放送も93年から続いている国民的作品。今回の映画で初めて実写化される。戦国時代の忍術学園を舞台に、一流忍者を目指す主人公・乱太郎(加藤君)やきり丸(林遼威君)、しんべヱ(木村風太君)といった学園の生徒たちの奮闘を描く。ヒット作「ヤッターマン」(09年)や「十三人の刺客」(10年)など幅広い作品を手がける三池監督がメガホンをとり、山田先生役で寺島進さん、土井先生役で三浦貴大さんも出演。生徒役の8~10歳の子役たちなどを含めキャストは総勢80人以上となる。昨年夏に京都府や滋賀県、兵庫県でのロケを行った。7月23日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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