マンガ新連載:「罪と罰」ドストエフスキーの名作と異色コラボ 自称天才の完全犯罪は?

漫F画太郎さんのマンガ「罪と罰」のカット(c)漫F画太郎/新潮社
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漫F画太郎さんのマンガ「罪と罰」のカット(c)漫F画太郎/新潮社

 雑誌で連載が始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。ロシアの世界的文豪ドストエフスキーの名作を基にした漫F画太郎さんの「罪と罰」の連載が、21日発売の「月刊コミック@バンチ」(新潮社)4月号で始まった。

ウナギノボリ

 小説の「罪と罰」は、頭の切れる貧乏な元大学生が、「一つの軽い罪は百の善行によって相殺される」という理論の元、高利貸しの強欲な老婆をオノで殺して財産を奪おうとするが、居合わせた罪のない老婆の妹をもあやめてしまい、罪の意識にさいなまれるという内容だった。マンガでは、自称天才のエビ山エビゾーが、質屋の老母に「ゆとり」といってバカにされたことで恨みに思い完全犯罪を計画、オノを持って質屋を訪れる……というストーリー。予想もつかぬ展開が待ち受ける。

 ◇月刊コミック@バンチ 里西哲哉編集長

 月刊コミック@バンチの編集方針は「読者の想像を必ず超える」です。そんな方針のもとマンガ界最強の異端作家・漫F画太郎が、世界文学の最高峰・ドストエフスキーに挑むという、途方もない挑戦がスタートします!! オノを片手に強欲な金貸しの老婆を殺しにいく青年は、果たして目的を果たすことができるのか!? 画太郎先生の描く「ババア」はご存じ最強のキャラクター!! しかしババアが死ななかったら……そもそも「罪と罰」がスタートしないじゃん!!というご指摘は重々承知しておりますが、もはや画太郎版「罪と罰」は異世界へと飛び立たんばかりの暴走ぶり。想像を超えるというよりも誰も想像できない、文学とマンガのコラボレーションの限界を、怖いもの見たさでもいいので読んでください!!

 また連載開始を記念し、ツイッターキャンペーンを行います。ハッシュタグは「#gataro」で、作品や作者につぶやいた人の中から、優れた「つぶやき」に図書カード1万円を10人にプレゼントします。公式サイト「WEB@バンチ」(http://www.comicbunch.com/)をご覧ください。

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