今日、恋をはじめます:ヒロイン相手役の浪川大輔「みんなの力でアニメ化を」

「今日、恋をはじめます」のヒロインの相手役を演じた浪川大輔さん
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「今日、恋をはじめます」のヒロインの相手役を演じた浪川大輔さん

 累計500万部突破の人気少女マンガ「今日、恋をはじめます」のオリジナルアニメ“完全版”DVDが2月25日発売された。ヒロインの日比野つばき役を演じた声優の伊藤かな恵さんと、恋の相手・椿京汰役を演じた浪川大輔さんに同作品の魅力を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 通称「今日、恋」と呼ばれる「今日、恋をはじめます」は、少女コミック雑誌「Sho-Comi」(小学館)で連載中の水波風南さんの恋愛マンガ。地味でまじめな女子高生・日比野つばきが、口は悪いが成績トップのイケメン男子高校生・椿京汰との出会いをきっかけに、初めての恋に目覚める……というストーリー。作品について、伊藤さんは「2人は、最初すごく嫌な出会い方をして、つばきちゃんは嫌いなところからスタートするんですが、だんだん好きになっていくんです」と紹介。浪川さんは「線のきれいな絵で、内容も刺激的。少女コミックなのに激しいなと思いました。世の中は草食ブームでおとなしい男の子が多いけど、京汰はもろ男子でおれ様系の男の子。嫌みがあるけどバックボーンがあるので、入り込みやすい内容になっています」と魅力を語った。

 伊藤さんは、演じた日々野つばきについて「学校でも成績を気にする子で、ここまでまじめな子は初めて。自分が思ったらこう、と結構頑固です。椿京汰くんに恋をしたのが初めてで、相手の言動で気持ちがすごく揺れ動く。学生の時の気持ちを思い出しました。私も融通が利かない方なので、似ているなと思いました」と共通点を語った。演じる上では「高校生の気持ちが詳しく描かれているので、自然にリアルな気持ちで演じるのが難しかった」と苦労を語った。浪川さんは「真っすぐすぎて心配になる。ちゃんとおうちに帰れるかなって。でも、素直でことあるごとに嫌みが感じられないストレートな発言も、きつく聞こえないし、イラつかないし……。重要ですよね」と話した。

 口が悪いイケメンの椿京汰について、浪川さんは「自分もどちらかというと京汰のような性格」と明かし、「女性を引っ張っていくような、昔ながらの感じ。見捨てる感じは多いけど、最後は見捨てないところ。あと、ちょっとエッチなところが魅力です」と紹介。印象に残っているシーンを聞くと、「『お前からキスしろよ』のくだりで目を開けてキスするシーン」と、「今日、恋」のイメージにぴったりのおれ様的なシーンを挙げ、「監督からはナチュラルな感じで、と言われて、それは難しかったですね」と笑顔で明かした。伊藤さんは「ちょっと怖いけれど、自分の気持ちに素直だなと思いますね」と評価。印象に残っているシーンは「つばきちゃんの足が痛くなった時、スリッパを買ってくれるシーン。なかなかできないな、この子はできる子だと思いましたね」と笑顔で答えた。

 同DVDのプレミアムエディションには、原作ファンに人気の高い“初デート”のエピソードをデジタルコミックにした特典ディスクが付く。浪川さんは「アニメでは付き合っているシーンはなかったので、リアルな感じのシーンが多くなっています。京汰は特に押し引きがうまくて、すごいうまいこというんですよ。女心が分かってるのか分かってないのか、頭の良い発言をする京汰のズバリ入ってくるようなセリフもポイント。言われたらちょっと照れくさいよね」とアピール。伊藤さんも「デジタルコミックはコミカルなシーンが多いので、ぜひ見てください」とPRした。

 最後に「今日、恋」のファンへ向けて、伊藤さんは「今回映像になって、より音楽とかも入って皆さんに伝わるものが増えたんじゃないかな。皆さんにもこういう恋、いいなと思ってもらえたら、すごくうれしいです」とコメント。浪川さんは「続きもまだまだ見てみたいし、演じていきたいので、皆さんでこの作品を応援していただいて、いろんなエピソードもまた、お届けできればいいな。みんなの力でぜひアニメ化したいですね」と期待を込めた。

 同DVDは、コミックス9巻と10巻の限定版特典としてそれぞれ付いたオリジナルアニメDVD2巻を収録し、オープニング主題歌と新作パートを付け加えた完全版。DVD2枚と封入特典の付いたプレミアム・エディション(5040円)とDVD1枚のスタンダード・エディション(2940円)の2種類。オープニング主題歌「If」は、アイドルグループ「AKB48」から誕生した3人組ユニット「フレンチ・キス」が歌っている。(毎日新聞デジタル)

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