攻殻機動隊:テレビアニメ全2期52話とOVA3作をWOWOWが放送 7日から

テレビアニメ「攻殻機動隊」シリーズの1シーン (c)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会
1 / 1
テレビアニメ「攻殻機動隊」シリーズの1シーン (c)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

 近未来の電脳化社会で活躍する架空の公安組織を描いたテレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の全2期52話とOVA3作が、WOWOWで7日から5月にかけて放送されることが分かった。

ウナギノボリ

 同作は95年公開の劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(押井守監督)の続編で、士郎正宗さんのマンガ「攻殻機動隊」が原作。当時は圧倒的なクオリティーの高さと独特の世界観で好評を博し、アメリカ・ビルボード誌ビデオチャートで1位を獲得するなど世界的なヒット作となり、続編を期待する声に応える形で02年、テレビシリーズが企画された。テレビシリーズで監督を務めた神山健治さんは、押井監督の“押井塾”出身。原作マンガや押井監督とは異なるテイストも加味し、ファン層をさらに拡大させた。テレビシリーズのDVD・ビデオは全26巻ですでに130万枚、北米では1巻で10万枚を超えるヒットとなっている。08年7月には劇場版リメーク「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」が公開された。

 3月7~10日の夜は、02年にテレビアニメ化された第1期「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の全26話を放送する。物語は西暦1988年以降、現実世界とは異なる歴史を歩んだパラレルワールドの日本が舞台。「第3次核大戦」「第4次非核大戦」を経た西暦2030年、世界は「地球統一ブロック」となり、脳の神経ネットにデバイスを直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加したサイボーグ(義体化)技術が発達していた。その中で設立された内務省直属の公安組織「公安9課」(通称・攻殻機動隊)は、“少佐”と呼ばれるサイボーグ・草薙素子を中心に電脳犯罪やテロ、暗殺などを未然に察知し、その影響を最小限に抑えるべく奔走する。各話ごとにさまざまな事件が発生するが、6年前に起きた特A級ハッカーによる企業テロ「笑い男事件」が全編にわたって語られ、本編終盤で「攻殻機動隊」を壊滅寸前まで追いつめることになる。第1~8話は7日午後11時から、第9~14話は8日深夜1時55分から、第15~20話は9日深夜1時半から、第21~26話は10日深夜2時20分から放送予定。

 続いて第2期のテレビアニメ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」全26話が3月14日から毎週月曜日に放送される。前シリーズ「笑い男事件」の解決から半年後、事件の影響で無期限待機中の「攻殻機動隊」が再建を期して活動するところから物語が始まる。そしてある夜、中国大使館で「個別の11人」と名乗るテロ組織が人質立てこもり事件を起こしたことを発端に「攻殻機動隊」が完全復活。敵対する内閣情報庁の登場や1話完結のストーリーを織り交ぜながら、「個別の11人事件」とそれに続く「出島事件」を中心に描いている。1~3話は3月18日(金)午前5時から、23~26話は4月28日(木)午前6時15分からそれぞれ再放送される。

 そして5月(日時未定)には、06年に第3弾としてOVA化された「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」が放送される。「攻殻機動隊」から草薙素子が去って2年後の2034年を描き、新生「攻殻機動隊」が次々と襲いかかる難事件に挑む。「傀儡廻(くぐつまわし)」と呼ばれるハッカーが一連の事件を背後で操っていると判明し、その追跡劇が物語の中心になっている。なおこの作品の劇場版3Dアニメが、26日から公開の予定。

 このほか、第1期の「笑い男事件」をまとめたOVA「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」と、第2期の「個別の11人事件」をまとめたOVA「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven」も5月に放送される。(毎日新聞デジタル)

アニメ 最新記事