MD松尾のヒット解析:「ディシディア」がトップ 「侍道4」意外な伸び

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが2月28日~3月6日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 人気RPG「ファイナルファンタジー」のキャラクターが勢ぞろいした「ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー」(PSP、スクウェア・エニックス)が予想通り首位を獲得しました。予約も好調でしっかり売れた印象。PSP本体付きの限定版は瞬く間に完売しています。2位は「侍道4」(PS3、スパイク)。出足は鈍いかと思っていたのですが、予想以上の伸びで、最終的には前作の3割増と大きく売り上げを伸ばしました。モデルのJOYさんを起用したテレビCMも売り上げに貢献したようです。

 ◇今週の動き

 今週は、人気アクションの最新作「真・三國無双6」(PS3、コーエーテクモゲームス)が首位と予想。本編としては約3年ぶりの新作で予約も前作の倍以上入っています。2月に発売されて人気の「戦国無双3 Z」よりゲーム好きなコアユーザーの支持を集めそうです。2、3位には「ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー」「レイトン教授と奇跡の仮面」(3DS、レベルファイブ)あたりが続きそう。新作では「るろうに剣心−明治剣客浪漫譚−再閃」(PSP、バンダイナムコゲームス)と、「フェアリーテイル ポータブルギルド2」(同、KONAMI)の予約が好調で期待できそうです。

 ◇ランキングは次の通り(2月28日~3月6日・TSUTAYA調べ)

1位 ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー(PSP)

2位 侍道4(PS3)

3位 レイトン教授と奇跡の仮面(3DS)

4位 SDガンダム ジージェネレーション ワールド(PSP)

5位 ファンタシースターポータブル2インフィニティ(PSP)

6位 ニンテンドッグスプラスキャッツ(3DS)

7位 戦国無双クロニクル(3DS)

8位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

9位 戦国無双3 Z(PS3)

10位 スーパーストリートファイター4 3Dエディション(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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