地球一周のアースマラソンを走破したお笑い芸人の間寛平さん(61)が16日、生まれ故郷の高知県宿毛(すくも)市から「宿毛市民栄誉賞」を受賞し、東京都内で授賞式が開かれた。阪神大震災で被災経験を持つ寛平さんは東日本大震災について、「一日でも早く東北の方を励ましに行きたい。日本人が団結して復興に向けて頑張ってきたい」と語り、被災者には「声を掛け合って復興に向けて頑張ってほしいと思います。本当に頑張ってください」とエールを送った。
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寛平さんは95年、阪神大震災で兵庫県宝塚市の自宅が全壊し、1年間の仮住まいを経験。同年夏の「24時間テレビ」では、震災の復興を訴えて、神戸−東京間約600キロを7日間かけて走破している。寛平さんは「僕も阪神大震災で大変な目にあった。大変な気持ち、これからどうなるんだろうという気持ちがよく分かる。僕もそういう気持ちでした」と振り返り、「僕らも寒いときだった。それよりもっと寒い。気持ちがよう分かります。本当につらいなと思います」と心情を明かした。
復興のために走るのかと問われると、阪神大震災の際に現地を見に来る人々で迷惑したことを明かし、「走りたいのは山々。走れる状態じゃないんですよ。(現地へ行くと)余計迷惑がかかる。落ち着いてから行って声をかけてあげたい」とコメント。チャリティーなどについて「今のところは会社に任せている。こういうときにどうしていいかは分からない……」と話し、被災した仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんに「伊達くんが出身だから、お前がせえ。やってほしいことを言ってくれ。そしたら何でもすると言った」と明かした。今後、現地でのお笑いのライブについても「今の時期はできないが落ち着いてきたらなんとか、やってあげたい。無料でやってあげたい」と話し、「(マラソンは)伊達くんに走ってもらいましょう」と語った。
受賞は、宿毛市がスポーツや文化活動など世界的に活躍した人物を表彰するもので、寛平さんは表彰者第1号。中西清二宿毛市長が贈呈した。(毎日新聞デジタル)
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