3枚連続で著名なアーティストがプロデュースしたシングルをリリースし、16日にはコラボ曲を集めた初のアルバム「CIRCUS」を発表した栗山千明さん。昨年11月に発売した布袋寅泰さんプロデュースのシングル「可能性ガール」は、アニメ「よりぬき銀魂さん」の主題歌に、1月に発売した元「ブランキー・ジェット・シティ」の浅井健一さんがプロデュースしたシングル「コールドフィンガーガール」はアニメ「レベルE」の主題歌になるなど、アニメ好きで知られる栗山さんらしいタイアップも付き、歌手活動もすっかり板に付いてきた。モデル、女優として第一線で活躍するなど多忙な栗山さんは、休みの日は「ダラッとしているか、(お酒を)飲んでいるか」と、ゆったりと過ごしているという。栗山さんに休日の過ごし方や生き方などについて聞いた。(細田尚子/毎日新聞デジタル)
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栗山さんは「お酒が好き。日本酒、焼酎、梅酒、ワインとかなんでも飲みます。焼酎を一番よく飲みますね。1週間のうち、4、5日は焼酎。ご飯によって変わりますけど。弱くはないです」と“酒豪”を自認している。「日本酒はすごく飲み過ぎちゃうんですよ。この前3人でお食事して、1人はほとんど飲めない人で、ほぼ2人で熱かんを15合も開けちゃった。次の日がお休みだったので、いいかなと思って飲んだんです」という豪快なエピソードも。栗山さんにとってお酒は「楽しくなるし、癒やしです。人と飲んでると楽しいし、1人のときは考えごとをしながら飲んだり、単にぼけっとしながら飲んでも癒やされますね」とリラックス効果もあるようだ。
数日間休みが取れると、「引きこもるかな(笑い)。ゲームをひたすらやったり。今は『モンスターハンター』をやっています。制覇はまだ。なかなか進まないんで、ちょこちょこやってます」とゲームやアニメなど“サブカル好き”な素顔もかいま見せる。
自分の性格を「緊張するタイプで、ビビリなんです」と自己分析。5歳で事務所に所属し、モデルなどの活動を続けてきたが、現場はいつも緊張の連続だった。「小学生のときから神経性胃炎の気がありまして、結構敏感なので、精神的な緊張でも胃にくるし、食べ物でもくるので、脂っぽいものを食べ過ぎると気持ち悪くなったり。胃が弱いから食には結構気を使ってっているつもりです」という。
学生時代は仕事との両立など葛藤もあったが、それらを乗り越えてからは「(仕事に)責任感が出てきた」という。栗山さんにとって仕事は? と質問すると、「(私の)生きざまなのかなあ。そんなにカッコよくないですけど(笑い)」と照れながらも力強く答えた。
最後に、女性が60代や70代になっても輝き続けられる秘訣を聞くと、「物事に対して意欲的なことと人と会うことじゃないですかね。人と話すと、(話の)中身を吸収して自分も輝けると思う。それなりの年齢になればなるほど、だんだん選択肢も無難な方に流れていくと思うんですよ。そうではなくて、冒険心……何かをやってみようという気持ちだったり、好奇心などを忘れずに持ち続けることが輝き続ける秘訣ではないかなと思います。同じ年でも女性で外に出られている方とそうでない方で全然違ったりするじゃないですか。見られていないと、だんだん服装とか気にしなくなってしまう。そういうことも含めて人と会うのも重要だと思うし、外に出て刺激があるといいと思う」と女性へのメッセージを送った。
<プロフィル>
1984年10月10日生まれ、A型。「ニコラ」などのティーン誌のモデルとして活躍。99年に、「第1回ミス東京ウォーカー」を受賞し映画「死国」で女優デビューを果たす。00年に出演した映画「バトル・ロワイアル」での演技がクエンティン・タランティーノ監督の目にとまり、03年に「キル・ビル Vol.1」に出演。同作のユマ・サーマンさんとの戦闘シーンがMTVの「ムービーアワード2004」で「ベストファイト賞」を受賞した。04年、「下弦の月~ラスト・クォーター」で映画初主演。05年、モデルとして資生堂「マキアージュ」の広告に起用される。07年、映画「エクステ」に主演。連続ドラマ「ハゲタカ」(NHK総合)に出演。10年にOVA「機動戦士ガンダムUC episode1」の主題歌となった「流星のナミダ」で歌手デビューを果たす。同年11月に布袋寅泰さんがプロデュースした2枚目のシングル「可能性ガール」(アニメ「よりぬき銀魂さん」オープニング主題歌)を発売。今年に入って1月に元BLANKEY JET CITYの浅井健一さんがプロデュースした3枚目の「コールドフィンガーガール」(アニメ「レベルE」オープニング主題歌)、今月2日に椎名林檎さんがプロデュースした4枚目の「おいしい季節/決定的三分間」をリリース。16日に待望の初アルバム「CIRCUS」を発売。