ジョン・ニュートンによって生み出された名曲「アメイジング・グレイス」。この賛美歌を心のよりどころに、奴隷貿易廃止に尽力した一人の国会議員の姿を描いた感動作「アメイジング・グレイス」(マイケル・アプテッド監督)が全国で公開中だ。
ウナギノボリ
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奴隷貿易が主たる収入源となっていた18世紀のイギリス。若き政治家ウィリアム・ウィルバーフォースは、英国最年少首相であり友人のウィリアム・ピットとともに、奴隷貿易廃止を訴える活動に身を投じていく。映画は、そのウィルバーフォースと彼の協力者たちの長い歳月をかけた闘いを描く。そのため、名曲「アメイジング・グレイス」の誕生秘話を期待すると物足りなさをおぼえるかもしれない。だが、ウィルバーフォースの活動に、この曲がどれほどの影響を与え、またこの曲(というより詞)がどのように生まれたのかを知ることはできる。
英国が舞台というだけあり、ウィルバーフォースを演じるヨアン・グリフィズさん(「ファンタスティック・フォー」シリーズなど)をはじめ、彼と恋に落ちるバーバラ・スプーナー役のロモーラ・ガライさん(「つぐない」など)、ウィリアム・ピット役のベネディクト・カンバーバッチさん(「つぐない」など)ら、英国出身の俳優が多数出演している。メガホンをとった、現在公開中の「ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島」のアプテッド監督もまた英国出身だ。なお、本田美奈子.さんが歌う「アメイジング・グレイス」が日本版イメージソングに起用されている。5日から銀座テアトルシネマ(東京都中央区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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