稲船敬二氏:「ロックマン」の生みの親、新会社設立 日本のクリエーターに「自信を持て」と

稲船敬二さんが4日に出演したニコニコ動画の「ドンハン稲船の金ドブTIME!」の画面
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稲船敬二さんが4日に出演したニコニコ動画の「ドンハン稲船の金ドブTIME!」の画面

 「ロックマン」「鬼武者」「デッドライジング」などを手がけたゲームクリエーターで、元カプコンの稲船敬二さんが4日、動画サイト「ニコニコ動画 」の「ニコニコ生放送」で配信された「ドンハン稲船の金ドブTIME!」で出演。視聴者や観客の質問に答えたほか、新会社として「comcept」「intercept」の2社を設立したことを明らかにした。

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 稲船さんは10年11月、カプコンを退社し、12月1日に新会社2社を設立した。「comcept」について、「comceptの“com”はコンピューターのcomで、デジタルをイメージした造語。同社では、いろいろなコンテンツのコンセプトを作っていきます。ゲームだけでなく、映画やドラマ、マンガ、小説など、どんなコンセプトを考えていくかは分かりません」と語った。「intercept」はゲーム開発会社で、「『comcept』で考えたアイデアでゲームを作るなら、『intercept』でやりたい」と説明した。

 稲船さんは「閉鎖感とコンテンツの飽和からどうやって抜け出すか、真剣に考えられてない。日本人はクリエーティブ能力が優れているので、もっと自信を持って、いろいろな国の人と協力してゲームを作るべきだ」とゲーム会社に苦言を呈した。また、ソーシャルゲームがヒットしていることに衝撃を受けたといいながら、「お金を払ってる人は納得して払ってるわけで、その“お金を払う”というところもゲーム性なんです。それを認めない限り、生き残れないと思います」と解説した。

 番組の来場者数は約3万人、コメント数は約3万4000件。番組名の「ドンハン稲船の金ドブTIME!」は、以前テレビ番組に稲船さんが出演した時、彼の口から出た「どんな判断や。金をドブに捨てる気か」が元ネタで、あまりのインパクトから「どん判金ドブ」と略され、昨年のネット流行語大賞にもノミネートされたフレーズからきている。(毎日新聞デジタル)

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