小栗旬:「みんなで頑張って生きていきましょう」 映画「岳」舞台あいさつ

「岳」特別試写会の舞台あいさつに登場した小栗旬さん
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「岳」特別試写会の舞台あいさつに登場した小栗旬さん

 俳優の小栗旬さんと女優の長澤まさみさんが共演する山岳救助を描いたマンガ原作の映画「岳−ガク−」(片山修監督)の特別試写会が13日、一ツ橋ホール(東京都千代田区)で開催され、小栗さん、長澤さん、片山監督が舞台あいさつに登場した。同映画は3月23日に完成披露試写会を予定していたが、東日本大震災の影響で中止となり、今回が一般への初お披露目となった。小栗さんは客席を見回し、「映画には『命は命でしか救えない』っていうせりふがありますが、本当にそうだと感じます。みなさんが元気そうでよかった。傷ついた方もいっぱいいらっしゃると思いますが、すこしずつ、前向きに、みんなで頑張って生きていきましょう」と呼びかけ、会場は拍手に包まれた。 

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 長澤さんは、試写会を迎えて「完成披露はなくなりましたけれど、この作品をみなさんに楽しんでもらえる。うれしい気持ちでいっぱいです」と喜びを語り、映画については「人の命の尊さを役を通じて感じることができて、一生懸命前を見て突き進んでいくことの大切さを知りました。たくさんの方に見てほしい。何かの役に立つのではないかと思う」と思いを語った。

 原作「岳 みんなの山」は、石塚真一さんが03年から「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中のマンガで、08年に第1回「マンガ大賞」と第54回小学館漫画賞一般向け部門を受賞し、コミックスも13巻まで発行している人気作。高所恐怖症だという小栗さんは、ランニングや食事による体作り、気温マイナス25度、風速15メートルという冬の硫黄岳での登山訓練やクライミング施設で特訓を重ね、ヒロインの長澤さんは30センチ髪を切って役作りをして撮影に臨んだ。小栗さんは「3、4カ月くらい前から訓練は始めていました。山を知ることが大事だったので、いろんな山に行きましたね」と話し、長澤さんも「スタッフが一生懸命演技をする場所を作ってくれた。監督がいると安心感がある。頑張って取り組むことができました」と撮影を振り返っていた。

 映画は、世界の山を渡り歩き、山を愛し、その恐ろしさも知る島崎三歩(小栗さん)が帰国後、山岳救助ボランティアとして登山者の命を守っていた。一方、北部警察署山岳遭難救助隊に新人として配属された椎名久美(長澤さん)は、三歩たちの指導で、過酷な訓練をこなしていたが、実際の救助現場では遭難者を救えず、自信をなくしていった。そんな時、猛吹雪の中で多重遭難が発生、仲間とともに救助に向かう久美だったが、そこには想像を絶する雪山の脅威が待ち受けていた……というストーリー。小栗さん、長澤さんのほか、佐々木蔵之介さん、石田卓也さん、やべきょうすけさんらが出演する。映画は5月7日に全国東宝系で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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