奥田民生:英語の歌「ブルーになった」 映画「マイ・バック・ページ」主題歌で名曲カバー

映画「マイ・バック・ページ」の舞台あいさつに登場した(左から)奥田民生さん、妻夫木聡さん、松山ケンイチさん
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映画「マイ・バック・ページ」の舞台あいさつに登場した(左から)奥田民生さん、妻夫木聡さん、松山ケンイチさん

 シンガー・ソングライターの奥田民生さんが13日、俳優の妻夫木聡さんと松山ケンイチさんのダブル主演映画「マイ・バック・ページ」(山下敦弘監督)の完成披露試写会舞台あいさつに登場。同作の主題歌のため、米シンガー・ソングライターのボブ・ディランさんの「マイ・バック・ページ」を「真心ブラザーズ」と共にカバーした奥田さんは「なぜかこんなことになってしまって……。なぜか英語を歌っているんですけど……いいんですかね?(映画を見終わって)ブルーになった。映画に入り込んでいたのに、『オレ(の歌)かよ?』みたいな感じ」と話して観客を笑わせていた。

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 映画は、「週刊朝日」や「朝日ジャーナル」の元記者・川本三郎さんがジャーナリスト時代に取材した事件をつづったノンフィクションが原作。60年代後半に、理想に燃えながら新聞社発行の週刊誌編集部で働く記者・沢田(妻夫木さん)が、先輩記者とともに梅山と名乗る男(松山さん)と接触。男は「銃を奪取し、武器をそろえて、我々は4月に行動を起こす」といい、沢田は疑念を感じながらも、不思議な親近感を覚える……という物語。

 会見には「真心ブラザーズ」のYO-KINGさんと桜井秀俊さん、山下監督も登場。奥田さんは「オリジナル(曲)じゃないんで責任も取れないし(曲を)カバーするのは楽しい。アマチュア時代のころに戻れる。大手を振ってカバーできる機会だった」とご満悦だったが、「真心ブラザーズ」のYO-KINGさんに「(奥田)民生さんの“流ちょうな”英語に救われて肩の力が抜ける。日本人にも外国の方にも何を言っているか分からないと思います」と指摘され、苦笑いしていた。

 また「真心ブラザーズ」が以前にカバーした同曲を聞きながら撮影現場に行っていたという妻夫木さんは「(曲に)すごく救われる感じがする。心のよりどころになっている」と話し、松山さんも「前向きになれる曲」と絶賛した。映画は5月28日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)

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