名探偵コナン
#1194「キッドVS白馬 青の玉座(後編)」
3月21日(土)放送分
1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、マンガ誌「月刊コミックゼノン」(徳間書店)で連載、ライブドアの堀江貴文元社長のデビュー小説を原作にした竹谷州史さんのマンガ「拝金」(ゼノンコミックス)です。
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ゲームセンターに入り浸っていたフリーターの青年・藤田優作が、金を好きなだけ使う謎の男と出会う。反感を持ちながらもその男とかかわることになった優作は、男から「金持ちになってもらおうか」といわれて200万円を渡されて起業する……という物語。原作は、年収200万円のフリーターから売上高500億円のカリスマへと成長して快進撃を続ける主人公の青年に、次第に暗い影が忍び寄ってくるという青春小説で、ライブドア事件を思わせる描写なども話題となった。
東日本大震災の発生から続く一連の報道で、何かを隠していそうなマスメディア、不安にかられて買いだめに走る人々を見て、多くの方が不安になられたと思います。しかしもともと安心なんて存在したのでしょうか?
安心という言葉をばらまくことで思考を停止させ、既得権益を守ろうとするシステム。安心に依存することで、不安にさせるものへの極度の反発を起こす世の体質……。
竹谷先生と打ち合わせを繰り返し、この原作は「『メディアの欺まんと大衆心理の怖さを誰よりもその身で体験した堀江さんが書いた既得権益への怒り』である」と僕らなりに突き詰めてから連載をスタートしました。震災時にもブレなかった堀江さんのツイートを読む限り、それは間違っていないと思っています。
極端な物言いかもしれません。ですが、僕と竹谷先生は堀江さんのその思いに賛同して、この作品に臨んでいます。大仰なことをいうようで恐縮ですが、「拝金」というタイトルや堀江さんというキャラクターに誤解を持つ方が多いと思いますので、あえて書かせていただきました。もちろん、マンガならではの面白さ、読みやすさは保証します。マンガのダイナミズムで、作品のメッセージがより多くの方に届きますように。
最初のうちは、キャラクターもストーリーも“うさんくささ満点”で「ほんとかいな??」と半信半疑でしたが、次々と語られる金と商売の秘密や種明かしの数々に、いつしか「なるほどそうだったのか」とうなずきながら読んでいました。「これはあくまでマンガだからアイデア一つでほいほいとうまくいってるだけで、実際はこんなわけないよなー」と分かってはいても、その半面で次第に「ひょっとしたら自分でもいけるかも」と思わせてくれるのがなんとも罪作りです。
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